キヤノン株式会社は5月21日に都内で新製品発表会を行い、同社初となるゴルフ市場向け商品として撮影機能付きゴルフ距離計「PowerShot GOLF(パワーショット ゴルフ)」を7月下旬より発売すると発表しました。

動画撮影に加え12倍デジタルズームによる簡単な距離測定が可能

 キヤノン株式会社は5月21日に都内で新製品発表会を行い、同社初となるゴルフ市場向け商品として撮影機能付きゴルフ距離計「PowerShot GOLF(パワーショット ゴルフ)」を7月下旬より発売すると発表しました。

すっぽりと手に収まるサイズ感のキヤノン「PowerShot GOLF」
すっぽりと手に収まるサイズ感のキヤノン「PowerShot GOLF」

 既に多くのメーカーが商品を展開しているレーザー距離計ですが、今回キヤノンが発表した「PowerShot GOLF」は静止画と動画の撮影機能を搭載しているのが最大のトピック。

 電子ビューファインダーからの風景とその画面上に表示されるターゲットまでの距離情報を、静止画や動画として記録することが可能になっています。撮影した画像や動画を使うことで、ラウンドの振り返りがより具体的になり上達のサポートが可能になっているそうです。動画では音声も記録することができるので、撮影した映像がどのホールなのか分からなくなる、ということもなさそうです。

 実際に手に取って一番「スゴイ!」と感じたのが、デジタルズームの早さと目標物への当てやすさでした。大きさが幅31ミリ×奥行き91.2ミリ×高さ58.9ミリで重量が151グラムと非常にコンパクトな設計にも関わらず「手ブレ」が少ないのが印象的。「手ブレ補正機能」は他社の上位機種でも搭載されている機能ですが、キヤノン「PowerShot GOLF」は特に「クイックな動きなのに目標に当てやすい」と感じました。

 開発にあたったキヤノン株式会社の有賀一人さんも「商品が小型になればなるほど手ブレは大きくなります。この手ブレ補正のチューニングが大変でした。そしてピントを合わせて距離測定を行うタイミングをうまく合わせるのも苦労した点でした」と語るように、ゴルファーが「クイックな動きでも目標に当てやすい」と感じるような絶妙なチューニングが施されているようでした。

 他にも、コースの勾配を考慮した距離を表示してくれる「スロープ補正機能」(ON/OFFの切り替え可能)、距離測定時に目標物が前後に複数検出された場合、一番手前の対象物を測定してから最大約8秒間で複数の対象物を連続測定できる「ピンロック・連続測距機能」、距離測定が完了すると本体が振動して教えてくる「バイブレーション機能」、雨天時でも問題なく使える「防滴性能」(IPX4相当)など既存の上位機種には必須となっている機能も、もちろん搭載されていました。

 世界的カメラメーカー「キヤノン」初のゴルフ業界参入商品となるレーザー距離計「PowerShot GOLF」。実際のラウンドで早く試してみたいと思いました。

【PowerShot GOLF 主なスペック】測距範囲 約7〜800ヤード大きさ 約31ミリ(幅)×58.9ミリ(高さ)×91.2ミリ(奥行き)質量  約151グラム(メモリーカード含む)電源  リチウムイオン電池(内蔵型、USB充電)防滴機能 IPX4相当有効画素数 最大約1100万画素

希望小売価格:オープン(キヤノンオンラインショップ販売予定価格:5万1700円、税込み)

e!Golf編集部