国内男子ツアー「〜全英への道〜ミズノオープン」が23日開幕。堀川未来夢がボギーなしの8バーディー「64」をマーク。23年「日本オープン」以来の首位タイ発進を決めた。

2022年「マイナビABC」以来のツアー5勝目を目指す堀川

◆国内男子ツアー<〜全英への道〜ミズノオープン 5月23〜26日 JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県) 7461ヤード・パー72>

 国内男子ツアー「〜全英への道〜ミズノオープン」が23日に開幕。堀川未来夢がボギーなしの8バーディー「64」をマーク。阿久津未来也と並び、2023年「日本オープン」以来の首位タイ発進を決めた。

首位発進を決めた堀川未来夢 ※写真は「関西オープン」 写真:JGTO Images
首位発進を決めた堀川未来夢 ※写真は「関西オープン」 写真:JGTO Images

 ツアー4勝の31歳は「毎年前半戦が良くなくいつもスロースタート」という自覚があり、今季も開幕から2戦連続予選落ちし、2週前「For The Players By The Players」の10位が最上位とエンジンがかかり切っていない。

 それでも「ショットはどれも調子が悪いものはなかったけどハマっていない感じで、いつもキャディーと『調子はいいけど数字にならない』と話をしていたが、やっと数字にも繋がってきた感じ」と調子は上向きのようだ。

 前週「関西オープン」の第3ラウンドまでは、好調ゆえにピンを狙って攻めていたが、ニアサイドに外してボギーにするというリスクがあった。「結果的にバーディーはとってもボギーも来る感じになっていた」と自身のプレーを分析する。

 流れを変えようと、64位タイで迎えた同大会の最終日に「かなりの“守り系”。以前よりもセーフティにゴルフをしてみよう」と普段と違うマネジメントを試みた。その結果、かなりピンも振られていた中で「69」の1アンダー。その日の中ではまずまずの成績だった。

「今日も先週の最終日のように」と調子がいいからこそ安全策を心掛けた結果、「パーオン率もよくなって、バーディーパット外しのタップインパーという流れができた。アプローチをした記憶もないし、ティーショットもどちらかを消して、フェアウェイを狙いつつも、セーフティエリアを狙っていった。ピン位置に左右されずにプレーできた」とボギーフリーのパーフェクトゴルフで、今季の自己ベスト「64」につなげた。

 今大会では有資格者を除いた上位3人に7月の海外メジャー「全英オープン」(スコットランド・ロイヤルトゥルーンGC)への出場資格が与えられが、「まったく意識はないですね。行ける権利があれば行きますが、そこの欲はない」という。2年ぶりツアー5勝目に期待がかかるが「自分のゴルフの調子でどこまで行けるか…という感じ」と終始冷静な様子だった。

堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)

1992年12月16日生まれ、神奈川県出身。日本大学時代には関東アマ優勝など数々のタイトルを獲得。2015年にツアーデビューを果たすと、そのままシード権を獲得した。2019年「日本ゴルフツアー選手権」でメジャー初優勝。2022年の「日本プロゴルフ選手権」も制し、ツアー通算4勝(うちメジャー2勝)。チャンネル登録者数35万人以上のYouTuberとしても活躍している。Wave Energy所属。

e!Golf編集部