「25年間の中で一番メンタルは強い状態」とアピールした

 KinKi Kidsの堂本光一が主演を務めるミュージカル『Endless SHOCK』が9日夜の部が上演され、国内演劇の単独主演新記録となるシリーズ通算2018回目公演を達成した。カーテンコールには『SHOCK』の歴史を彩るスペシャルゲストとして今井翼、米花剛史、町田慎吾、屋良朝幸、梅田彩佳、森公美子、前田美波里らがお祝いに駆けつけた。

 観客、ゲスト、関係者の前で光一は思いを込めて言った。

「求めてくださる方がいるからっていうのは大きいですね。スタッフのみなさんや共演者のみなさんもそうですけど、お応えしたいっていう思いが強かったです」

 これまでの記録は、故・森光子さん主演『放浪記』の単独主演回数2017回。光一は、森さんの名言「あいつより うまいはずだが なぜ売れぬ」にちなんで言った。

「自分は逆で。下手なんだから、命燃やさないと思って、ずっとそう思ってやってきました。正直言って、自分には何もないですから。だったらとにかくもう命を燃やして、輝きというか、そういったものをお届けするしかないなと思ってやってきた次第です」

 くしくもこの日は森さんの誕生日だった。意図していたわけではないようで、「本当にびっくりですね。(日付を)合わせたでしょ? と思うでしょ。本当に調整していないんですよ。ちょっと鳥肌が立ちました。すごいことですね」と主張した。

 リポーターが、森さんのマネジャーが「新しくなった帝劇でもSHOCKをやってほしい」という意見があること聞かされた光一は、「その気持ちはうれしいですね」と前置きして言った。

「うれしいんですけど、気持ち的には25年間の中で一番メンタルは強い状態にあります。だけど、フィジカル的にはやっぱ(限界が)きてます。体は正直です。今年で最後にしようっていうのは、自分の中で決めたことですから。それがまた、新しいものにつながっていったりするのかなと。その言葉をありがたく受け止めさせていただきたいなと思います」

 最後に、観客席を見渡し「この景色が見られるって本当に幸せなことですし、みなさんの温かい拍手というものをいただいて、こんなに力になるものかと思いました」としみじみ。「我々のステージに立つ仕事ってすごく怖いことでもあるんですけど、こんなにも自分が幸せになることができるし、人を幸せにできる仕事につけるって、すごく自分自身が幸せなことだなっていう風に今日改めて思いました。SHOCKとしては今年終止符を打とうと考えておりますが、これから新しい自分というものをみなさんにお届けできたらいいなと思っております。こうして周りを見渡すと、本当に素晴らしい仲間たちがたくさんいるんだなっていうことを実感できて、本当に幸せな1日になりました。今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました」と言い、幕が下りた。ENCOUNT編集部