旅行にしていくならどんな時計か? スマートフォンひとつあれば世界各地の時間がひと目でわかる時代だからこそ、エンジン時計委員会はあえてアナログのトラベルウォッチに注目。9本目の今回は、どれも似通ってしまうワールドタイマーの中にあってデザインで輝きを放つブルガリのオクト ローマ ワールドタイマーを取り上げる。


「スタイリッシュ! 価格も魅力的」ブルガリ オクト ローマ ワールドタイマー

オクタゴナル(8角形)のケースとラウンドのベゼルを組み合わせた独特のデザインが特徴の「オクト ローマ」に、世界24都市の時刻をリアルタイムに表示する本格的なワールドタイム機能を搭載。DLC加工によるステンレススティールのケース、サンドブラスト仕上げのダイアル、テクスチャー調のラバーストラップをブラックで統一し、スタイリッシュな味わいも抜群。自動巻き。ケース直径41mm、100m防水。132万円。




「イタリア旅を夢想する」菅原茂

原理のせいでデザインがどれも似通ってしまうのがワールドタイムの宿命か。でも「待ってました! いいじゃん!!」と思わず膝を打ったのがこのモデルだ。モノトーンで統一したシックでカッコ良いスタイリングで従来の一般的なワールドタイムのイメージを打破。値段だって魅力的ですよね。こんな推し時計で大好きなイタリアをまた旅したくなった。

(ENGINE2024年5月号)