近年ファミレスや居酒屋で、自分のスマホから注文するサービスが流行しつつあります。そんな中でデータ容量を使い切って通信制限を受けたために、泣く泣く利用を諦めた……もしくは 、ゆっくりながらもなんとか注文を終えたものの、大きなストレスになった、そんな経験をする人もいるようです。   現在楽天モバイルなどの格安SIMでは3GBのプランが多く用意されており、どれも1000円前後で使えるお得なものとなっています。3GBプランで問題なく使える人、3GBでは足りなくなってしまう人の違いを考えてみましょう。

半数の人は3GBプランでも過ごせる

通信メディアの企画・設計・運営などを手がける株式会社WACARU NETの「スマホのギガ数の平均は?アンケート調査結果」によると、「契約しているギガ数は?」という質問に対して、3GB以内の選択肢を選んだ人は35.3%にとどまっています。3GB以内の料金プランを契約している人は全体の3分の1程度に過ぎず、どちらかといえば少数派です。
 
一方で同調査において「実際に使用しているギガ数の平均」を聞いたところ、3GB以内の選択肢を答えた人は全体の56.5%にあたります。全体の半分以上の人が3GBプランで過ごせる可能性があるのです。
 

3GBプランで足りない人はどんな人?

3GBで足りる人と足りない人の差はなんでしょうか? 3GBでできることをまとめた図表1を見ながら考えていきます。
 
図表1


LINEMO 1ヵ月間でのデータ通信量利用目安イメージより筆者作成
 
ウェブページの閲覧やテキストメールの送信、LINE通話などはデータ容量をあまり使わないことがわかります。ネットサーフィンやテキストメールをメインにスマホを使う人は3GBでも十分なのです。
 
一方で、音楽ストリーミング再生や動画視聴を日常的に行う場合は、3GBでは足りそうにありません。例えば通勤通学などで毎日往復1時間、音楽をストリーミング再生する、もしくは昼休みの休憩時間に20分YouTube動画を見るだけで3GBを軽く使い切ってしまいます。
 
したがって、3GBのプランで乗り切るためには、携帯会社のデータ通信(モバイルデータ通信)を音楽再生や動画視聴に使わないことが重要です。
 

3GBプランでも音楽再生・動画視聴を楽しめる?

スマホで音楽再生や動画視聴をする人が、3GBプランで過ごすためにすべきことはなんでしょう?
 
1つは出先での音楽再生・動画視聴を控え、動画視聴をWi-Fi接続時に限定することです。スマホの設定アプリからWi-Fiに接続時のみ動画アプリが使える設定に変えることで、いつの間にかWi-Fiが切れていて、モバイルデータ通信を使ってしまったという事態も防げます。
 
どうしても外で使う時は、音質・画質を下げてできる限りデータ使用量を少なくすることも大切です。例えばYouTubeにはモバイルデータ通信時、画質をセーブする機能が備わっています。
 
また、音楽・動画アプリによっては、音楽や動画をスマホ端末にダウンロードすることも可能です。外出の前にその日聴きたい音楽・観たい動画を自宅Wi-Fiなどでダウンロードしておく習慣をつけましょう。
 
ただし音楽・動画配信サービスによっては、ダウンロードをするために有料会員となることが求められます。有料会員となってデータ使用量を節約したほうがお得か、データ容量が大きいプランに変更したほうがいいかは、個人のスマホ使用状況なども考慮して検討しましょう。
 

自分の価値観に合ったプラン選びが大切

結論として、「音楽再生・動画視聴を日常的に使うか使わないか」が3GBプランで足りるかどうかの1つの基準になってきます。
 
ストレスなく外でも音楽再生・動画視聴をしたいのであれば3GBより大きな容量のプランの契約が必要です。また、3GBプランのままでも音楽視聴・動画視聴をしたい人は、音質や画質を下げる、Wi-Fi接続時に音楽・動画のダウンロードするなどの対策を徹底する必要があります。
 
スマホ料金が高くなってもいいから快適に使いたいのか、少し手間がかかってもいいからスマホを安く使いたいのかは、人それぞれ違うはず。自分の価値観に合う方法を選ぶことが大切です。
 

出典

株式会社WACARU NET スマホのギガ数の平均は?アンケート調査結果
LINEMO 1ヵ月間でのデータ通信量利用目安イメージ
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士