今週は米国の1−3月期GDP改定値、4月米個人消費支出(PCE)コア価格指数に注目が集まる。そのほか、連邦準備制度理事会(FRB)が次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で参考材料とする地区連銀報告書(ベージュブック)を公表予定で注目材料となる。



FRBは4月30日、5月1日にかけて開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で現行の金利を当面維持する姿勢を示した。様々なメンバーが必要とあれば追加利上げにも前向きな姿勢を見せているため、次回6月会合では据え置きが確実視されている。利下げの可能性を探るためFRBがインフレ指標として重要視しているPCEコアに注目される。



予想では、前月比での伸び率が年初来の最低水準に鈍化した可能性が高いと見られている。想定通りとなると、年内の利下げ軌道が確認され、ドル売り材料となる。一方、米財務省が入札を予定しており米国債相場の上値を抑制することになる可能性が強い。



そのほか、ユーロ圏と東京都区部の消費者物価指数(CPI)にも注目される。



■今週の主な注目イベント



●米国

27日:メモリアルデー休日

28日:消費者信頼感指数、メスター米クリーブランド連銀総裁が東京で日銀主催イベントで講演、カシュカリ米ミネアポリス連銀総がECBのクノット理事と講演

29日:FRB、ベージュブック公表、ウィリアムズ米NY連銀総裁がイベント参加

30日:週次新規失業保険申請件数、1−3月期GDP改定値、ウィリアムズ米NY連銀総裁講演、ローガン米ダラス連銀総裁が講演

31日:コアPCE価格指数



●中国

27日:鉱工業生産、独IFO

31日:製造業、非製造業PMI



●英国

27日:金融市場休場、バンクホリデー



●欧州

27日:ECB、チーフエコノミストレーン理事、講演

29日:独CPI

30日:ユーロ圏経済信頼感、失業率、消費者信頼感指数

31日:ユーロ圏CPI



●日本

31日:失業率、東京CPI、鉱工業生産、小売