22日のニューヨーク外為市場でドル・円は156円35銭へ弱含んだのち156円78銭まで上昇し、156円76銭で引けた。米4月中古住宅販売件数が予想外に減少しドル売りが優勢となった。その後、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月30日-5月1日会合分)の中で、参加者が第1四半期のインフレデータに失望、2%目標達成を一段と確信するには一段と時間がかかるとの見解で、当面高金利維持する方針が示された。さらに、様々な参加者が追加引き締めにも前向きな考えを示したため金利上昇に伴いドル買いが強まった。



ユーロ・ドルは1.0847ドルへ強含んだのち、1.0818ドルまで反落し、1.0822ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁やチーフエコノミスト、レーン理事が物価動向に変化なければ、6月利下げ開始の可能性を示唆したためユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、169円72銭へ強含んだのち、169円38銭まで下落。日欧金利差縮小観測にユーロ売り、円買いが優勢となった。ポンド・ドルは1.2710ドルから1.2750ドルのレンジで上下した。英国の4月消費者物価指数(CPI)が想定通り鈍化せず、英中銀の利下げ開始時期の予想が先送りされたことを受けたポンド買いが下支えとなった。ドル・スイスは0.9132フランへ弱含んだのち、0.9156フランへ上昇。