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2024年3月、メガバスグループCEOの伊東由樹氏が、世界三大デザインアワードのひとつとして知られる「iFデザインアワード2024」を3年ぶりに受賞して間もなくのこと。今度は、同じく世界三大デザインアワードのひとつである「レッドドット・デザインアワード2024」を受賞した。

「レッドドット・デザインアワード2024」受賞!

「レッドドット・デザインアワード」は、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター(Design Zentrum Nordrhein Westfalen)が主催する国際的に権威のあるデザイン賞で、前述の「iFデザインアワード」、そして「インターナショナル デザイン エクセレンス アワード(IDEA)」と並び、世界三大デザイン賞のひとつだ。プロダクトデザイン、ブランド&コミュニケーションデザイン、デザインコンセプトの3つの部門に分かれ、年に一度世界的なデザインの専門家により審査される。

「OROCHI X10」シリーズは、「iFデザインアワード2024」のほか、国内のグッドデザインアワードも受賞しており、これで3冠を達成したことになる。

「OROCHI X10」シリーズが受賞したデザイン賞。左から、グッドデザインアワード、レッドドット・デザインアワード、iFデザインアワード。©釣りビジョン
「OROCHI X10」シリーズが受賞したデザイン賞。左から、グッドデザインアワード、レッドドット・デザインアワード、iFデザインアワード。©釣りビジョン

受賞作品は、オーガニック繊維を主軸素材として構成した世界初のバスロッド「OROCHI X10」シリーズ

「OROCHI X10」は自然素材を使用し、持続可能かつ高次元のフィッシングパフォーマンスを具現化すべく開発されたロッドシリーズ。世界初の「1st Organic material rod 」を生み出すという意味を込めて「X10」と命名された。時に釣り場の環境悪化が問われる昨今、このようなロッドが日本から生まれたことは我々の誇りである。

「X10」には、自然素材から採取されたセルロースミクロフィブリルを骨格とする、植物系天然繊維を特殊加工したマテリアル「オーガニックファイバー」が使用されている。この「オーガニックファイバー」が主軸素材として構成されているため、ロッド製造過程においてCO₂排出量がカーボンファイバーロッドの20分の1まで低減しているそうだ。

自然素材を使用しつつも性能はさらに向上。©釣りビジョン
自然素材を使用しつつも性能はさらに向上。©釣りビジョン

「オーガニックファイバー」ブランクスの高い性能

破壊王「デストロイヤー」の守護神として位置付けられてきた歴代の”OROCHI”の中でも、「X10」は別格の性能を持つ。これまで強靭でトルクフルな特性を発揮してきたファイバーグラス素材を上回る引張強度を圧倒的な「軽さ」を実現。従来カーボン素材ブランクよりも軽量化に成功している。そして、特筆すべきは制振性能の高さ。ブランクの軸ブレを抑え、キャスト後にピシャリと止まり、ロッドワーク時にはラグを発生させないダイレクトな特性を発揮する。また外部からの衝撃吸収性が高く、ロッドの保護性能も向上しているそうだ。

3冠を達成し、世界に認められたといっても過言ではない「OROCHI X10」シリーズ。百聞は一見に如かず、是非一度使ってみてほしい。
自然に優しいロッドなら魚釣りの神様がきっと素敵な贈り物をくれるはずだ。

高いブランク強度を薄肉で実現した新たな構造は軽量かつ圧倒的なパフォーマンスを生み出した。©釣りビジョン
高いブランク強度を薄肉で実現した新たな構造は軽量かつ圧倒的なパフォーマンスを生み出した。©釣りビジョン

◆伊東由樹(いとう・ゆき)
日本のルアー生産の礎を築き上げたメガバスグループ創業者。 カリスマアングラーとして世界各国で活躍するかたわら、公益財団法人日本デザイン振興会(旧通商産業省主催)グッドデザイン賞ではスポーツ用品業界屈指、驚異的な数の受賞歴をもつプロダクトデザイナーとしても名を馳せる。

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著者:『釣りビジョンマガジン』編集部