福島市飯坂町の西根神社境内にある高畑天満宮で3日、「うそかえ祭」が行われ、木彫りの縁起物「鷽鳥(うそどり)」を求める参拝客でにぎわった。
 うそかえ祭は、毎年春と冬に行われている。春は今年から3日に固定。大型連休後半初日で好天にも恵まれ、例年以上の長い列ができた。
 鷽鳥は悪いことを「うそ」に替えるとされ、毎年新しい鷽鳥と交換する習わし。春と冬は鷽鳥の顔かたちが違う。大小5種類あり、限定千体のため、前日から並んだ参拝客もいた。
 同市の小松礼佳(れいか)さん(24)は同日朝5時半ごろから並んだといい「休日だとありがたい。国家資格取得の願いを込めたい」と話した。
 一番乗りのいわき市の男性(61)は「病気で冬に来られず、春は初めて。今日は暑いぐらいで、とにかく健康第一で過ごしたいです」と笑顔を見せた。
 鷽鳥は午後3時前に千体全てがなくなった。