本格的な夏の到来を前に、喜多方市の木之本漆器店で風鈴の絵付け作業が最盛期を迎えている。
 風鈴は赤べこや起き上がり小法師(こぼし)、富士山などの新作を含めて約70種類。遠藤久美代表(66)と職人が漆工芸の伝統技法「蒔絵(まきえ)」を用い、透明なガラスの風鈴に一つ一つ丁寧に模様を描いている。
 「今年はインバウンド(訪日客)向けに日本らしい絵柄に力を入れている」と遠藤代表。雑貨を扱う全国の店舗に出荷予定で、8月中旬ごろまで作業に追われる。問い合わせは同店(電話0241・23・1611)へ。