太平洋に面し、年間を通して温暖な気候が特徴の福島県いわき市。今、観光で力を入れているのが、サイクリング。海岸線に約53キロのサイクリングロード「いわき七浜海道」を整備し美しい景色やグルメが満喫できる。浜風を感じながら、自由気ままなサイクリング旅はいかが?

自分に合った“相棒”選び

まずは、旅の相棒・自転車をレンタル。サイクリングロード沿いには、自分に合った自転車が選べるレンタル施設が充実。旅の目的などによって、おすすめの自転車を教えてくれる。ヘルメットの貸し出しや荷物を預けるコインロッカーもあり、気軽にサイクリングを楽しめる。

新舞子サイクルステーションの倉田厚さんが勧めてくれたのはクロスバイク。重心の位置が少し低く、普段よく乗るタイプの自転車に似ているのだとか。さらに、漕ぎだしやすく、長距離を快適に走行できるのが特徴。車体も軽く、簡単に持ち上げられるという。

のぼることができる灯台へ

ヘルメットをつけて…いざ出発。福島県内で唯一、のぼることができる塩屋埼灯台を目指す。サイクリングロードには、青いラインがひかれコースを案内してくれる。

景色も楽しみながら進めば…青い海に映える白い灯台に到着。灯台からは、いわきの海を一望することができる、外せない絶景スポットだ。

寄り道も自転車旅の醍醐味

景色を満喫した後はグルメ!いわきの海の幸を求めて四倉へ。塩屋埼灯台から約13キロ離れた道の駅よつくら港を目指す。

目的地へ一直線ではなく、寄り道もサイクル旅の醍醐味。車では通ることができない細い道も気ままに奥へと進むと、歴史を感じる景色が広がる。ここは「十文字の切通し」という場所で、昔 人や馬が通行できるよう山を削り作った道。

その後も海風を感じながら、サイクリングを満喫。疲れを感じたら、サイクル旅をサポートしてくれる店でひと休み。同じく自転車で旅をする人との交流も、また旅の醍醐味。

疲れをいやす海鮮丼

最終目的地「道の駅よつくら港」は、いわき市が誇る海産物や水産加工品などが販売されている。フードコートにはすし店もあり、海鮮丼を味わえる。

地元のグルメを味わって、景色を楽しみ、人と出会う…サイクリング旅について、新舞子サイクルステーションの倉田厚さんは「大きい目立つ場所だけじゃなくて、街並みとか、香りとか、人とのちょっとした会話。小さなマイスポット探すような旅をしていただけると最高かな」と話す。

自転車に乗って、いわき市で自分だけの旅の楽しみ方と出会ってみませんか?

(福島テレビ)