町田がベルギーカップでクラブ3度目の優勝に導く決勝弾

 ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)は5月9日、ベルギーカップ決勝でアントワープと対戦し1-0の勝利。クラブ史上3度目の同カップ戦タイトルを獲得した。決勝ゴールを決めた日本代表DF町田浩樹には歓喜の輪が広がった。

 2022年1月に鹿島アントラーズからベルギーの地へ渡った町田。ユニオンSGへ当初レンタル移籍だったが、功績が認められて23年7月より完全移籍となった。プレーオフを含め今季リーグ戦は29試合に出場。3バックの一角としてクラブの主力となっている。

 迎えた9日のカップ戦決勝。アントワープをホームに迎えた一戦は前半アディショナルタイム1分、右からのコーナーキックのチャンスでファーサイドに抜けてきたボールを町田が押し込み先制。その後は安定した守備で相手をノーゴールに抑えたユニオンSGが1-0で勝利し、見事カップ戦を制した。

 ゴールを決めた場面では、町田は胸のエンブレムを掴みつつベンチメンバーの下へ。ピッチへ倒れ込み選手たちが大団円を作る様子もあった。街ではサポーターの花火が上がり、大合唱が行われるシーンも。歓喜の波が渦巻いていた。

 SNS上でも「素晴らしい」「ベルギー初タイトル!」「優勝を置き土産にステップアップ移籍くるか?」など称賛の声も相次ぐ。またユニオンSGにとっては1913-14シーズン以来のカップ戦制覇。「110年ぶりってすごいな」と衝撃を受けたファンもいた。

 ドイツの移籍情報サイト「Transfermarkt」によると、町田の市場価値は3月22日付けのアップデートで800万ユーロ(約13億4000万円)まで上昇。鹿島から移籍した当時(2022年1月)の100万ユーロ(約1億6000万円)と比較すると大幅に上がっている。今後のステップアップも含め、町田の活躍からも目が離せない。

FOOTBALL ZONE編集部