ソルバッケンが日本での公式戦初出場

 浦和レッズのノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンが来日から初出場。5月22日にルヴァン杯の1stラウンド3回戦のV・ファーレン長崎戦の後半21分に交代出場でピッチに立ったが、直後に相手選手から頭突きを受け、退場処分を誘発する形になった。

 ソルバッケンは昨年1月からイタリア・セリエAの名門ローマでプレー。セリエAでハーフシーズンを過ごして14試合1ゴール2アシストの成績だった。欧州の2023-24シーズンはローマが保有権を持ち、イタリアでリーグ戦に出場した後にギリシャ1部オリンピアコスに期限付き移籍していた。しかし、ギリシャでのリーグ戦では5試合ノーゴール、UEFAヨーロッパリーグでは3試合ノーゴールと不調だった。

 オリンピアコスとローマは23年12月末で期限付き移籍の打ち切りで合意。ただし冬の移籍市場で欧州の別クラブに移籍した場合、同一シーズンで3クラブ目になってしまうことから、シーズン制の違う日本でのプレーが現実的になった。そして、ローマから浦和に24年6月末までの期限付き移籍で加入している。

 しかし、来日後は負傷離脱やアクシデントがあり、この長崎戦がようやくの初出場。後半21分にMF渡邊凌磨との交代で入り左ウイングに入った。すると数分後に左サイドの深い位置でボールを受けて突破を狙うものの、長崎DFモヨ・マルコム強志が身体を入れてゴールキックに。しかし、ここでの競り合いに怒りを見せたモヨがソルバッケンに頭突きをしてしまい、審判団が協議した末に山下直美レフェリーがモヨにレッドカードを提示。ソルバッケンにもイエローカードが出た。

 日本でのデビュー戦となったソルバッケンだが、いきなり頭突きを受けて相手が退場するという珍しいスタートになった。

FOOTBALL ZONE編集部