昨夏に加入後、4-3-3のアンカーとして立場を確立

 イングランド1部リバプールの日本代表M遠藤航は加入1年目のシーズン途中から不動のレギュラーとして活躍した。ユルゲン・クロップ監督が退任し、アルネ・スロット新監督が就任するなかで、現地メディアは来季も遠藤の活躍に期待を寄せている。

 遠藤は昨夏の移籍市場最終盤にドイツ1部シュツットガルトから電撃移籍でリバプールにやってきた。加入当初こそ出番は限定的だったが、シーズン半ばから出場機会を増やし、終盤は4-3-3のアンカーとして先発の座を掴んだ。

 リバプール専門メディア「Anfield Index」は、遠藤について「すぐにリバプールが必要としていた中央の守備的MFになった。クラブはヨーロッパのコンペティションで敗退し、プレミアリーグタイトル争いにも敗れたが、ピッチ上の遠藤のパフォーマンスはエクセレントだった」と絶賛し、「クラブへの貢献度は注目に値する」と補強の成功を強調していた。

 遠藤を重用したクロップ監督は今季限りで退任し、来季からオランダ1部フェイエノールを率いたスロット監督がチームを率いる。すでに新しい守備的MF補強の噂もいくつか浮上しているなかで、同メディアは「新監督は新しいタレントと経験豊富な選手と組み合わせる可能性が高い」と指摘し、31歳の遠藤へのさらなる期待を懸けていた。

「新戦力たちのアンフィールドでの影響は、まだ完全ではない。2023-24シーズンの前、あるいは途中で加入した選手の一部はまだ完全に落ち着いていない選手もいる。遠藤やライアン(・フラーフェンベルフ)のいいパフォーマンスに期待したい。遠藤は、クラブがアンフィールドの伝説的センターバックとなっているフィルジル・ファン・ダイクの長期的な代役を探すなかで、ディフェンスで良い関係性を築く可能性がある」

 当初の評価はポジティブな意味で裏切り、リバプールで自身の価値を証明した遠藤。新シーズンもチームに不可欠な存在となることができるだろうか。

FOOTBALL ZONE編集部