新戦力の市場価値を最も高めたクラブを格付け

 日本代表MF三笘薫が所属するイングランド1部ブライトンはヨーロッパで最もうまく新戦力の市場価値を高めたクラブだったようだ。ドイツの移籍情報サイト「Transfermarkt」が伝えている。

 同メディアは2020-21シーズンの開幕以降に各クラブが獲得した新戦力のその後の市場価値の変化を調査し、「新戦力の市場価値を最も高めたクラブ」を格付けした。

 クラブの下部組織からトップチームに上がった選手は対象外となっているため、MFガビやFWラミン・ヤマルが台頭したスペイン1部FCバルセロナのようなクラブは上位には入らなかった。また、同メディア独自の基準で30歳以上の選手は成績にかかわらず市場価値が低くなるため、FWハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン)やMFイルカイ・ギュンドアン、FWロベルト・レバンドフスキ(ともにバルセロナ)といったベテラン選手はランキングに大きな影響を与えているという。

 そうしたなかで、トップに立ったのがブライトンだ。実績の少ない若手選手に積極的に投資し、トップクラスの選手へと成長させてきた。その筆頭が昨夏にチェルシーに引き抜かれたエクアドル代表MFモイセス・カイセドで、ブライトン移籍後に市場価値を7000万ユーロ(約119億円)もアップさせた。

 次点は日本代表MF三笘。この27歳のドリブラーは2021年にJ1川崎フロンターレから加入し、ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへの期限付き移籍を経て、市場価値は当初からおよそ4320万ユーロ(約73億円)も上昇した。三笘の現時点での市場価値は4500万ユーロ(約76億円)となっている。FWシモン・アディングラ(+2850万ユーロ)やFWデニズ・ウンダフ(+1700万ユーロ)などブライトン移籍を機に市場価値を高騰させている選手は多く、上昇額は合計でおよそ2億5710万ユーロ(約437億円)にも及ぶという。

 ランキング2位はここ数年の大型補強で世代交代を一気に進めたイングランド1部アーセナルで+2億5330万ユーロ(約430億円)。3位は今季ドイツ1部リーグで2位と躍進したシュツットガルトで+2億580万ユーロ(約350億円)。アーセナルには日本代表DF冨安健洋が所属。シュツットガルトでは昨季までMF遠藤航(現リバプール)、そして今季もDF伊藤洋輝とMF原口元気がプレーしていた。

 そのほか、5位にMF守田英正所属のポルトガル1部スポルティング、7位にFW上田綺世所属のオランダ1部フェイエノールなどが上位にランクインしていた。

 ランキングトップ20は以下のとおり。

1位 ブライトン(+2億5710万ユーロ)
2位 アーセナル(+2億5330万ユーロ)
3位 シュツットガルト(+2億580万ユーロ)
4位 マンチェスター・シティ(+2億230万ユーロ)
5位 スポルティング(+1億9780万ユーロ)
6位 ナポリ(+1億7760万ユーロ)
7位 フェイエノール(+1億6980万ユーロ)
8位 フランクフルト(+1億4920万ユーロ)
9位 クリスタル・パレス(+1億4800万ユーロ)
10位 トッテナム(+1億4500万ユーロ)
11位 レバークーゼン(+1億4000万ユーロ)
12位 RCランス(+1億3600万ユーロ)
13位 ニース(1億3160万ユーロ)
14位 ニューカッスル(1億2340万ユーロ)
15位 ブレントフォード(+1億2270万ユーロ)
16位 RBザルツブルク(+1億1100万ユーロ)
17位 ジローナ(+1億900万ユーロ)
18位 リール(+1億490万ユーロ)
19位 ボローニャ(+1億460万ユーロ)
20位 ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(+9540万ユーロ)

FOOTBALL ZONE編集部