今時の小学生は、とても大人びているように感じることが多くあります。
筆者の姪っ子達は小学生なのですが、成長過程を見ているからか「ずいぶんとしっかりお姉さんになって!」なんて、まさにおばちゃんな発言をしてしまうものです。
今回は筆者の知人A子さんから聞いたお話をご紹介します。

手土産にケーキを購入! 皆喜んでくれるかな

小学生の娘がいるA子さんから聞いたお話です。
ある日義実家へ遊びに行く事になり、手土産にケーキを購入することにしました。
美味しそうなケーキが並ぶ中、「ばぁばはコレが好きだと思う!」と、娘と楽しく相談しながら選ぶことに。
2個食べたい人がいるかもしれないと、気持ち多めに買って行くことにしたのです。

そして義実家の玄関を開けると、見慣れない女性靴が。
たまたまその日、偶然にも義妹が遊びに来ていたようでした。

義妹は娘が産まれた時に一瞬会った程度で、会うのはかなり久しぶり。
親族だし親しくしようとは思っていたものの、実はA子さんは義妹のことが苦手だったのです。
なぜなら……

アラフォーでもお構いなし!? 超ぶりっ子の義妹

義妹は昔から、超がつくほどぶりっ子なのです。
現在アラフォーですが、歳を重ねても落ち着きはなく、キャピキャピした話し方が苦手でした。

「娘ちゃんもう小学生!? え、やばぁーい!」
「A子ちゃんも年取ったもんね!(笑)」

きゃあきゃあと「A子は老けた」と楽しそうに言う義妹。
(お前も一緒だよ!)という言葉をグッと飲み込んで、そのままニコニコしていました。

そうこうしているうちに、事件は起こったのです。

ワガママ炸裂な発言にドン引き! すると娘が……

お土産のケーキを皆で食べよう! と、テーブルに広げた時でした。
義妹が来ている事を知らなかったので、多めに買っててよかったと思っていると、

「あたしはイチゴいっぱいのやつがいいの! それじゃないと嫌!」

と、義妹は我先にケーキを選び出したのです。

確かに手土産なので、受け取る側が先に選ぶのは間違いではありません。
それでも小学生の子がいることを一切考慮せず、がめつく姿にモヤモヤしてしまいました。
そんな義妹を見て、

「これが一番イチゴ多いよ。」

と、娘は自分で選んだイチゴのタルトを差し出したのです。
ご機嫌で義妹は食べはじめたのですが、実は娘もイチゴが大好物。

こそっと(イチゴのやつ、あげていいの?)と耳打ちすると……!

小学生のほうが大人!? さすがの義妹も赤っ恥!

「義妹ちゃん、イチゴがいいんだもんね。いいよいいよ、食べな。」

娘は優しく微笑みながら、超大人な眼差しでそう言ったのです。
その言葉で義妹は何かを察したのか、急に大人しくなりました。

その場にいたA子さんと夫は、そのやり取りを見て吹き出しそうになるのを必死に堪えていたのでした。

まとめ

自分の好きな物でも我慢して差し出すなんて、娘さんはとっても大人で立派ですね。
歳を重ねても可愛くありたいと思う事は素晴らしいですが、年齢に見合った振舞い方も大切なのかもしれません。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K