投げては4勝0敗、防御率3.89、奪三振率11.21

“大谷翔平2世”として注目を浴びているフロリダ大学の二刀流左腕、ジャック・カグリオーン内野手が衝撃の打棒を披露した。16日(日本時間17日)のジャクソンビル大戦に「2番・DH」で先発出場。4回に今季21号となる推定飛距離516フィート弾(約157.2メートル)を放ち、米メディアも「人間ではない」と脱帽の様子だ。

 衝撃の一発が飛び出したのは、フロリダ大が4点リードで迎えた4回無死二塁。相手左腕の内角に入った速球を一閃すると、打球は右翼後方にある巨大スクリーンの遥か頭上を越えてスタンドイン。フロリダ大野球部の公式X(旧ツイッター)によれば、推定飛距離516フィート弾(約157.2メートル)の特大アーチだったという。これで4月6日(同7日)のミズーリ大戦から7試合連続弾となった。

 大学生が披露した衝撃の打撃に米メディアも驚きを隠せない。米大学野球のポッドキャスト「11Point7 College Baseball」はXに「ジャック・カグリオーンは人間ではない」と投稿し、MLB公式のドラフト候補生や有望株などを主に紹介する「MLB Pipeline」も「516フィート? 7試合連続アーチ? ジャック・カグリオーンがスコアボード越えの、とんでもない飛距離のボールをぶっ放した」と絶賛した。

 21歳のカグリオーンは今年のMLBドラフト1巡目候補と目されている有望株。身長195センチ、体重113キロの堂々とした体格を誇り、打者としては昨季、バットの反発係数が2011年に定められて以降の全米体育協会(NCAA)シーズン記録を更新する33本塁打を放つパワーが自慢。投手としても才能を発揮し、今季は8試合に先発して4勝0敗、防御率3.89、奪三振率11.21をマークしている。

「(大谷は)私の最大の目標。この活躍をMLBで成し遂げていることは、クールなこと。自分も(二刀流を)やりたい」と、カグリオーンの目標はメジャーでの二刀流。現状は打者としての評価が高いが、その才能に偽りはないようだ。(Full-Count編集部)