2024年5月4日、東京都立産業貿易センター 浜松町館でインディーゲームの展示会「東京ゲームダンジョン 5」が開催されました。同イベントに出展された『残月の鎖宮 -Labyrinth of Zangetsu-』のメジャーアップデート「Ver.弐」のプレイレポートをお届けします。

◆難度はSteam版とコンソール版の中間レベルに調整!
『残月の鎖宮』はカエルパンダが開発し、アクワイアが販売する和風×古典回帰×3DダンジョンRPGで、PC(Steam) / PS4 / Switchで配信中です。本作は近日配信予定のメジャーアップデート「Ver.弐」と後日配信予定の有料DLC「深黒之刻(しんこくのとき)」という二つの展開を控えており、会場ではSwitch版の「Ver.弐」を試遊できました。「Ver.弐」で実施される、100項目以上にわたる調整・変更の一例を紹介します。他にも戦闘中の表示の追加改善など、多岐にわたるQoLアップデートが施されているようです。

全体的な難度の調整
本作は現在PS4/Switch版がVer.1.03でSteam版がVer.1.05となっており、Steam版の方が難度が高く調整されています。「Ver.弐」では両者の中間あたりの難度になるよう、敵の強さや術の威力などが全体的に調整されます。


新規ドロップアイテムの追加
魔法の武具や侍用の新装備などを追加。その他枠の防具として最大HPが上昇するその他枠の装備品もあるようで、打たれ弱い術士系にはうれしい一品となりそうです。

野営時のUIの改善
遊びやすさ、快適度もグンとアップします。ステータス画面で表示される命中度や防御度に「近接武器の極意」などの技能の効果が反映されるようになるほか、野営中に使う回復の術はエフェクトの終了を待たずに連続使用できるようなるなど、かゆいところに手が届く調整が施されます。

宝箱開錠フェーズの改善
現バージョンでは「スキルや術で罠を看破」してから「罠を解除」する二段階の手順を踏む必要がありますが、「Ver.弐」では箱が出現した瞬間に自動で「査 Inspect」を実行。初手でスムーズに罠を解除できるようになります。一発で罠を看破できなかった場合は現バージョンと同じ手順を踏む必要がありますし、ボタンを長押しする仕様もそのままではありますが(調整自体は入っているようです)、それを踏まえたうえでもかなりスピーディーになっていました。

◆有料DLCは本編クリア直後だと「ちょっとキツい」難度になる!?
有料DLC「深黒之刻」は6月にクラウドファンディングを実施し、その終了を待ってからの開発完了〜配信となる見込みです。開発自体はすでにかなりのところまで進んでいるそうですが、開発資金が尽きてしまっているとのことで、クラウドファンディングはいわゆるAll or Nothing型で行われる模様です。果たして、『残月の鎖宮』の新たな物語は世に出るのか…注目のクラウドファンディングになりそうです。

こちらはエンディング後のストーリーや新ダンジョンを含む大型コンテンツとなっており、難度のイメージは「本編クリア直後の状態でそのまま始めるとちょっとキツいかも?」とのこと。ラストダンジョンまで進むと一通りのスキルを覚えられるレベル20までは比較的上げやすくなりますので、各キャラ1〜2回ずつくらいは転職しておいてもいいのかもしれません。

また、ブースで展示されていたモンスターたちのミニスタンディの中に「深黒之刻」で登場する新モンスターの姿を確認できました。話を聞いてみると、ひと息で複数キャラの首をはねてくる(即死させてくる)凶悪な敵で、現時点では「超忍」という名前なのだとか。死耐性を持つ防具が重宝しそうです(そのままの強さで実装されれば、ですが)。

最後にあらためてまとめますと、『残月の鎖宮』に関する今後の展開は

・近日予定:各プラットフォームで無料のメジャーアップデート「Ver.弐」を配信

・2024年6月:有料DLC「深黒之刻」に関するクラウドファンディングを実施

・クラウドファンディング終了後:各プラットフォームで有料DLC「深黒之刻」を配信
となるようです。まずは近日配信予定の無料メジャーアップデート「Ver.弐」を待ちましょう!


※UPDATE(2024/5/7 19:50):本文中、クラウドファンディングの形式などについて開発からの補足があったため内容を修正しました。お詫び申し上げます。