岐阜県海津市内に工場を新設するスナック菓子大手の湖池屋(東京都)が14日、都内で会見を開き、工場の位置づけを、中部圏での市場拡充や、従来型に加え新しい高付加価値商品の製造拠点とする戦略を発表した。工場で飛騨牛を生かした商品を開発するなどの構想も明らかにした。

 新工場の名称は「湖池屋 中部工場」と決めた。着工は今年9月、完成は来年8月を予定している。同社製品の製造拠点としては5カ所目。中部圏では初のため、名古屋圏へのアクセス、物流の効率化や配送コストの面でもプラスになるという。

 佐藤章社長は飛騨牛商品について「地元以外にもファンが多い。味付けなどで皆さんに認められるような商品を目指し研究する。また、(海津市は)洗浄に不可欠な長良川などの良質な水が豊富なのも魅力」と述べた。

 中部工場では、初導入の設備で異物混入を削減、太陽光発電設備で二酸化炭素排出削減を図るほか、全国2カ所目となるオリジナルポテトチップス作りを体験できる「湖池屋GOGO!ファクトリー」を併設する計画。