出光興産、ENEOS、トヨタ、三菱重工業の4社は5月27日、カーボンニュートラル(以下、CN)社会の実現を目指して、自動車の脱炭素化に貢献する「CN燃料」の導入・普及に向けた検討を開始したことを発表した。
CN燃料は、製品ライフサイクル全体においてCO2排出量を抑えられる燃料の総称。水素とCO2を原料とする合成燃料(e-fuel)や、光合成でCO2を吸収する植物等を原料にしたバイオ燃料などが挙げられる。特に液体のCN燃料は、エネルギーを「ためる」「はこぶ」点において優位性があり、輸送可能なエネルギー源として適しているとされる。
今後4社は、日本の自動車市場におけるCN燃料の導入シナリオやロードマップ、市場導入に必要となりうる諸制度について、議論・検討を行う。また、日本におけるエネルギーセキュリティ等の観点から、製造の実現可能性を調査していく。
著者:グーネットマガジン編集部