『SUNNY VOYAGE 2024』神戸サンボーホール(2024年5月26日)
○丸藤正道&杉浦貴&佐々木憂流迦vsジェイク・リー&ジャック・モリス&アンソニー・グリーン×

 NOAHを支え続けてきた丸藤と杉浦の“戦友タッグ"が、実に11年ぶりとなるGHCタッグ王座戴冠へと動き出した。

 団体を離れることなく苦境のNOAHを支え続けてきた丸藤と杉浦。かつてGHCタッグ王座も2度巻いた“戦友タッグ"が、意外なタイミングで復活を果たした。

 この日の神戸大会で憂流迦を交えてトリオを結成。ジェイク&モリス&グリーンのGLGトリオと対決し、序盤から丸藤がグリーン相手に火花を散らす。終盤にはハイレベルな読み合いにも発展したが、素早く虎王を連発して好機をつかむ。モリスがカットに入っても、阿吽の呼吸で杉浦が予選スラムで排除だ。

 丸藤もグリーンのトラースキックをキャッチするや、離すと同時に虎王をズバリ。続けざまに不知火につなげて鮮やかに3カウントを奪ってみせた。

 現GHCタッグ王者のグリーンからピンフォール勝ち。すかさずマイクを握った丸藤は「そろそろ俺も動き出すぞ。お前らタッグチームチャンピオンだろ? そのベルト、俺が獲りにいくぞ。本気の本気で獲りにいくから。パートナーは杉浦貴だ」と挑戦表明。モリスも「OK! やってやる。お前らのケツを蹴り上げてやるからな!」と英語で承諾し、両軍による王座戦が決定的となった。

 実に約11年ぶり3度目の戴冠を目指すことになった丸藤&杉浦。丸藤は「彼ら(モリス&グリーン)は試合のクオリティも素晴らしいし、日本のプロレス、NOAHのこともリスペクトして愛してくれてるし。そんな彼らだからこそやりたい」と全面的に王者コンビを認めたものの、杉浦は趣を異に。「あの二人ももういいでしょ? だいぶ飽きてきたでしょ? 俺たちが動いて一発で獲るから。なんていうかな。お客さんに凄いアピールしながらする試合に俺はイライラしてるから。すぐ終わらせるよ」と殺気を漂わせながら予告した。


【試合後の丸藤&杉浦】

▼丸藤「いきましょう」

▼杉浦「いきましょう」

――王者チームも了承したが?

▼丸藤「彼らは試合のクオリティも素晴らしいし、日本のプロレス、NOAHのこともリスペクトして愛してくれてるし。そんな彼らだからこそやりたいと思うし。リング上で言ったように俺は本気で獲りにいくから。杉浦さんと獲りにいきたいと思います。何か一つでも問題があるとすれば、俺が頑張れるかどうか。スギさんは問題ない。俺が頑張れるかどうか」

▼杉浦「あの二人ももういいでしょ? だいぶ飽きてきたでしょ? 俺たちが動いて一発で獲るから。なんていうかな。お客さんに凄いアピールしながらする試合に俺はイライラしてるから。すぐ終わらせるよ」


【ジェイクの話】「初佐々木憂流迦。物凄く刺激的で、総合格闘技の時代からあなたのことをよーく見てました。今の私なんか、たぶん物凄くおいしく見えるでしょうね。それは佐々木憂流迦に留まらず。他の選手も同じように感じることでしょう。だからこそ私は今回の史上初のALL TOGETHERメインがシングル、堂々と思い切り宣伝させていただきますよ。それがこのプロレス界の常識を変えるトリガーになるかもしれないんだから」