昨年発売されたギアの中から最高のアイテムを選出する『キャンプ大賞2024』。今回は「燃焼器具部門」をの結果を発表します!数多くのアイテムの中から2023年No.1燃焼器具の称号を手にしたのは、一体どのような製品だったのでしょうか。早速チェックしていきましょう!

※本記事にはプロモーションが含まれています。

9つの年間最優秀賞が決まる『キャンプ大賞2024』

『ハピキャンPresents キャンプ大賞』は、昨年発売されたギアの中から、1年を象徴する優れたアイテムを決める業界最大規模のアワード。

第2回を迎えた今年は、「ソロ・デュオテント部門」「焚き火台部門」など9つの部門から最優秀賞(オブ・ザ・イヤー)、優秀賞が選出されます。

各部門にノミネートされるギアは、実行委員によるノミネート審査会にて決定。今回お届けする「燃焼器具部門」には、『キャンプ大賞2024』で最多となる9つのアイテムがノミネートされました。

超ハイレベルな戦いになった「燃焼器具部門」

さまざまなアイテムが集結した「燃焼器具部門」は、今まで以上にハイレベルな争いに。審査員同士の意見交換も活発に行われました。

審査は下記の項目をそれぞれ10点満点で採点。合計得点がもっとも高かったアイテムが最優秀賞(オブ・ザ・イヤー)、次点が優秀賞となります。

「企画性」
:特筆すべき「アイデア」や「ギミック」、新規性のある「こだわり」のいずれか、または複数が盛り込まれているかどうか。

「デザイン性」
:競合と差別化された特筆すべき「デザイン」および「設計」をまとっているプロダクトであるかどうか。

「機能性」
:競合と差別化された特筆すべき「性能」および「実用的な機構」を備えたプロダクトであるかどうか。

「コスパ」
:価格設定が「市場やターゲットに対して適切か」。その価格に見合った「実用性および耐久性」を備えたプロダクトであるかどうか。

「市場浸透性」
:収益性、生産性、販売チャネルなどの観点から、今後も継続的にマーケットの中で存在感を示し続けられるプロダクトであるかどうか。

高得点が続出した「燃焼器具部門」は、果たしてどのような結果となったのでしょうか…!?

燃焼器具 オブ・ザ・イヤー
SOTO『スライドガストーチ ST-487』

燃焼器具 オブ・ザ・イヤーの栄冠を手にしたのは、SOTO『スライドガストーチ ST-487』でした!

多くのキャンパーが1度は目にしたことがあるであろう本製品は、機能性とコスパでトップの成績を獲得。その他の項目も軒並み高評価で、王道アイテムたるゆえんを見せつけました。

製品の特長

1,300℃の強力な火力を誇り、強風時でも使える小型のガストーチ。内部構造や吸気口の位置などが従来品から改良され、耐久性が向上。火口を伸ばせる設計で火元から距離を取れるほか、誤作動を防ぐ火口キャップが一体化され、安全性にも配慮されている。充填式で経済的に使える点も嬉しいポイント。

その他のコメント

  • 技術的にかなりバージョンアップしている(大西)
  • 見た目は変わらないが、企業努力でバージョンアップしながら守ることも大事(猪野)

SOTO『スライドガストーチ ST-487』

  • サイズ:幅40×奥行17×高さ117〜185mm
  • 重量:57g
  • 使用燃料:カセットガス、ライター用ガス
  • 連続使用時間:30秒以内

燃焼器具部門:優秀賞
Aladdin『ブルーフレームクッカー』

燃焼器具部門の優秀賞を獲得したのは、Aladdin『ブルーフレームクッカー』です!

思わず見惚れてしまう洗練されたデザインは、全審査員が絶賛。サイズ感や機能性などを称賛するコメントも相次ぎ、Aladdinの信頼性の高さが伺える結果となりました。

製品の特長

90年以上にわたり愛されている『ブルーフレームヒーター』に煮炊き機能が新たに追加。対流式で空間をしっかり暖めると同時に「煮る・焼く・炊く」の調理が可能に。サイズがコンパクトになり、アウトドアでの使いやすさが向上している点にも注目。グリーンとホワイトの2色展開で、ミルキーなやさしいカラーリングはどんな場所にも馴染みやすい。

その他のコメント

  • 従来品より小型になり、調理もできるようになって洗練された印象(佐久間)
  • コンパクトデザインながら優れた出力も良い(野毛)

※アラジン製石油こんろ(煮炊暖房用)BF4001は、ロゴス製テント「ドゥーブルシリーズ(ROSYを除く)」以外のテント・シェルターでは使用しないでください。

※ロゴス製テント全般の取扱説明書には、火気厳禁と記載されていますが、「ドゥーブルシリーズ(ROSYを除く)」については、ブルーフレームクッカーの取扱説明書に記載されている注意事項を正しく守って、安心してご使用ください。

Aladdin『ブルーフレームクッカー』

  • サイズ:幅426×奥行426×高さ477mm
  • 本体重量:約8.0kg
  • カラー:グリーン、ホワイト
  • 使用燃料:灯油(JIS1号灯油)
  • 発熱量・暖房出力:2.4kW/h
  • タンク容量(消費量):4.1L(0.23ℓ/h)
  • 連続燃焼時間:約17.8時間

燃焼器具部門ノミネート優秀品も粒ぞろい!

ここからは、惜しくも受賞を逃した「ノミネート優秀品」を紹介していきます!

●ノミネート優秀品【1】GEAR MISSION『RR-GER25』

まずご紹介するのは、GEAR MISSIONの『RR-GER25』です。ミリタリー風のデザインが目を引く本製品は、すべての項目でバランス良く加点。燃焼時間の長さに言及する審査員が多く、実用性の高さでも存在感を示しました。

製品の特長

トヨトミのアウトドアライン「GEAR MISSION」の人気灯油ストーブ。キャンプシーンにマッチするオリーブグリーンとコヨーテブラウンの2色展開で、よりカッチリとした印象に。さらに、側面部の暖かさを求めて、白光炎式から赤熱燃焼方式にアップグレードされている。

その他のコメント

  • シンプルになったので万人受けしそう(こいし)
  • コスパとサイズがちょうどいい(青木)

GEAR MISSION『RR-GER25』

  • サイズ(置台を含む):幅388×奥行き388×高さ480mm
  • 重量:5.9kg
  • カラー:オリーブグリーン、コヨーテブラウン
  • 燃焼継続時間:約20.2時間
  • タンク容量:4.9L
  • 暖房出力:2.54kW

※単2乾電池4本が必要

●ノミネート優秀品【2】ENRO『窯焼マスター』

続いて登場するのは、ENROの『窯焼マスター』です。煙突屋根の可愛いフォルムで、デザイン性で堂々のトップ評価。見た目からは想像できない優れた機能性でもインパクトを残しました。

製品の特長

本格石窯をヒントに作られた、高い熱効率を誇るポータブルピザ窯。最高到達温度は500℃あり、自宅のオーブンでは味わえないプロの味を再現する。高さがあり、ピザだけでなく食パンやお菓子作りなど幅広い料理を楽しむことができる。薪や炭のほか、ガスにも対応しているため、自宅のベランダやテラスで煙を出さずに使える点も人気のポイント。

その他のコメント

  • 火が点けば一気に温度が上がるから、焼き上がりまでが速い(猪野)
  • しっかりとした窯でデザインも良い。煙を出さない点もすごい(大西)

ENRO『窯焼マスター』

  • サイズ:横57.5×幅53.3cm×高さ50.5cm(ガスユニット使用で組立完了時)
  • 重量:13.9 kg
  • 材質
    ・窯全体:ステンレス(SUS430)
    ・ピザストーン:セラミック
    ・ピザシャベル:アルミニウム

●ノミネート優秀品【3】コールマン『クールスパイダープロテーブルトップ』

コールマンの『クールスパイダープロテーブルトップ』は、簡易オーブン機能や網の高さ調節など「さすがコールマン!」と言いたくなるギミックで3位タイの成績でフィニッシュ。市場浸透性でトップになるなど、高い信頼を得ているブランド力も垣間見えました。

製品の特長

火床の下にオーブン機能を備えた卓上グリル。ひとつの熱源を利用して、上ではBBQ、下では簡易的なオーブン調理と同時調理が楽しめる。さらに、従来のクルースパイダープロの機能を引き継ぎ、焼き網の高さの調整機能や炭の継ぎ足しが可能なロストルも装備。コンパクトサイズのため、テーブルの上でグリルを囲んで団らんするのに最適で、付属の収納バッグで持ち運びしやすい点も人気。

その他のコメント

  • このサイズで炭焼きとトースター機能の両方を使えるのは楽しそう(風森)
  • 網の高さを変えられるのが便利(野毛)

コールマン『クールスパイダープロテーブルトップ』

  • 使用時サイズ:約48×28×18/28(h)cm
  • 収納時サイズ:約48×28×18(h)cm
  • 焼面サイズ:約33×22㎝
  • 重量:約3.4kg
  • 材質:ステンレススチール、他

●ノミネート優秀品【4】ユニフレーム『ツインバーナーUS-1900 ブラック LTD』

ユニフレームの『ツインバーナーUS-1900 ブラック LTD』には、「黒待ってました!」などカラーリングを推す声が集中。従来品の使い勝手の良さも引き継いでおり、機能性でもポイントを伸ばしました。

製品の特長

ユニフレームの人気アイテム『ツインバーナーUS-1900』のブラックバージョン。マットな質感のデザインはキャンプサイトを引き締め、特に同メーカーのフィールドラックとの相性が抜群。最高火力3,900Kcal/hの高出力バーナー、液化ガスの気化を促進するためのパワーブースター、風の影響を抑える風防を備えるなど、従来の使いやすさがそのまま受け継がれている。

その他のコメント

  • 細部の作り込みも色を変えたのも良い(石角)
  • 高さがあるから、背が高い人でも腰が痛くならない(猪野)

ユニフレーム『ツインバーナーUS-1900 ブラック LTD』

  • 使用時サイズ:約54×32.5×29cm(ゴトク面)
  • 収納時サイズ:約54×32.5×11.5cm
  • 重量:約3.9kg
  • 最大火力
    ・プレミアムガス:3,900kcal/h×2
    ・レギュラーガス:3,000kcal/h×2
  • 燃焼時間(最大火力時)
    ・プレミアムガス:約45分
    ・レギュラーガス:約55分
  • 点火方式:圧電点火
  • 耐荷重:約15kg
  • 材質
    ・本体ボディ:アルミニウム、耐熱塗装
    ・ゴトク:スチール
    ・バーナー:スチール
    ・汁受け:ステンレス鋼
    ・スタンド:スチール、耐熱塗装
    ・火力調節ツマミ:アルミニウム

●ノミネート優秀品【5】テンマクデザイン『ペンタゴンストーブ』

テンマクデザインの『ペンタゴンストーブ』は、炎を楽しむための大きなガラス窓が審査員を魅了しました。「大人数で囲んだら楽しいだろうな」と、実際に使ってみたいという声が多く聞かれたほか、天板の調理機能やステンレス棚など、利便性へのコメントも多数獲得しました。

製品の特長

5面に窓ガラスを設け、360°どこに座っても炎を楽しめる5角形の薪ストーブ。ガラス面の上部から空気を取り込み、二次燃焼により効率よく熱を発することが可能。耐久性に優れた高品質ステンレス304素材を採用している点や、料理の保温などに使えるステンレス棚の利便性なども注目ポイント。

その他のコメント

  • 「焚き火を囲むように」というコンセプトがハッキリしていて良い(こいし)
  • グループキャンプで全員がストーブの炎を楽しめる(佐久間)

テンマクデザイン『ペンタゴンストーブ』

  • 組立サイズ:約780×555×高さ2740mm(煙突径 φ89mm)
  • 収納サイズ:約575×550×高さ460mm
  • 総重量:約23kg
  • 素材
    ・本体:ステンレス304
    ・収納ケース:ポリエステルオックスフォード1680D
    ・PE PAD:ナイロン+PE板
  • 付属品:スパークアレスター×1本、煙突×6本、ダンパー付き煙突×1本、ロストルD型×2枚、遮熱板×1枚、スクレーパー×1本、ガラス保護カバー×1セット、収納ケース×1

●ノミネート優秀品【6】FORE WINDS『MULTI HEATER』

FORE WINDSの『MULTI HEATER』は、CB缶を燃料とする扱いやすさで高評価をゲット。軽さやコンパクトさ、シンプルなデザインなど、さまざまなシーンに持ち出したくなる点を推す声も多数聞かれました。

製品の特長

室内外で使える対流式のストーブ。価格が手頃で保管しやすいカセットガスを燃料とするため、普段使いはもちろん、アウトドアシーンや災害時にも活躍する。暖を取りながら、やかんでの湯沸かしや、調理後の鍋物の保温も可能。タフでクールなブラックボディは、キャンプサイトやインテリアのアクセントとしても一役買うこと間違いなし。

その他のコメント

  • 灯油を家に置けない人にとって良いと思う(青木)
  • 灯油を買うのが面倒ではあるので、カセットガスの汎用性が良い(猪野)

FORE WINDS『MULTI HEATER』

  • サイズ:幅343×奥行368×高さ382mm
  • 重量:約4.5kg
  • 発熱量:2.09kW(約1,800kcal/h)
  • 連続燃焼時間:約1時間37分

●ノミネート優秀品【7】SOTO『レギュレーター2バーナー GRID』

燃焼器具部門の最後に登場するのは、SOTOの『レギュレーター2バーナー GRID』です。火口の広さや火力などが改良された点を称賛するコメントを多数獲得。最優秀賞を獲得した『スライドガストーチ ST-487』とともに、定番ギアをさらに使いやすくするSOTOの探求心にも評価が集まりました。

製品の特長

低温下でも安定した火力を発揮する「マイクロレギュレーター」搭載の2バーナー。従来品から火口径を21mm広げ、2口とも火力が2,800kcal/hにパワーアップし、湯沸かしから炒め物まで幅広い調理が可能となった。薄型でコンパクトな形状は卓上でも使いやすく、持ち運びも苦にならない。付属の風防により、風の影響を最小限に抑えられるのも嬉しいポイント。

その他のコメント

  • 火口が広くなって調理がしやすくなった(青木)
  • シンプルなところが良い(こいし)

SOTO『レギュレーター2バーナー GRID』

  • サイズ
    ・風防取り付け時:幅473×奥行252×高さ145mm
    ・風防不使用時:幅468×奥行251×高さ122mm
  • ゴトク径:154mm(×2)
  • 重量:2.24kg(本体のみ)
  • 材質
    ・本体:ステンレス
    ・ゴトク:鉄
    ・スタンド、風防:アルミニウム
    ・点火スイッチ、器具栓つまみ:樹脂
  • 発熱量:3.3kW(2,800kcal/h)
  • 使用時間:約1.4時間(ST-760を1本使用した場合)
  • 付属品:風防・収納バッグ

メーカーの工夫が詰まった燃焼器具部門のアイテムたち!今後の進化からも目が離せない

「燃焼器具部門」のチャンピオンに輝いたのは、SOTO『スライドガストーチ ST-487』でした!

人気ギアの進化や、独創的なニューカマーの登場など、注目のアイテムが勢ぞろいした燃焼器具部門。業界のスペシャリストたちも頭を悩ませるほど、甲乙つけがたい接戦でした。

審査員のコメントや各製品のギミックを、ぜひ皆さんのアイテム選びの参考にしてくださいね。

そして、『キャンプ大賞2024』の部門賞発表は残り2つ!次回は調理器具部門の審査結果をお届けするので、楽しみにお待ちください!

今回審査員を務めていただいたのはこちらの皆さまです!

キャンプ大賞2024審査員一覧

  • 青木達也(アウトドアライフプランナー、@noasobifufu(X))
  • 石角直樹(viblantオーナー、viblant公式サイト)
  • 猪野正哉(焚き火マイスター、inomushi75(Instagram))
  • 大西真裕(ハピキャン編集長)
  • 風森美絵(外ごはんスタイリスト、sotogohan_yomyom(Instagram))
  • こいしゆうか(キャンプコーディネーター、@koipanda(X))
  • 佐久間亮介(キャンプコーディネーター、sakupon.campl(Instagram))
  • 近澤一雅(アウトドアスタイリスト、kazumasachikazawa(Instagram))
  • 野毛陽平(sotosotodays店舗責任者、sotosotodays公式サイト)
  • FUKU(キャンプYouTuber、@FUKUcampgear(YouTube))

※敬称略、五十音順