おととし、知床半島沖で観光船が沈没した事故で、乗客の家族の一部が運航会社と社長を相手取り起こす訴訟の請求額が、14億円前後に上る見通しであることがわかりました。

 この事故はおととし4月、知床半島沖で観光船「KAZUⅠ」が沈没し、乗客乗員20人が死亡、乗客6人が行方不明になっているものです。
 乗客の家族の一部は、運航会社「知床遊覧船」と桂田精一社長に対し、損害賠償を求め集団提訴する方針ですが、弁護団によりますと、請求額は14億円前後に上る見通しであることが分かりました。
 原告は29人になる見込みで、提訴は当初の想定より1か月ほど遅れ、6月末から7月上旬となる見通しです。