日本のトイレは訪日外国人から称賛されることが多いですが、その便利さに慣れた日本人が海外へ行くと、トイレ事情に不便さを感じることがあります。イタリアに住む日本人女性も、公衆トイレに疑問を抱いているようです。“イタリアあるある”として、自身のXアカウントに投稿。珍しい光景に、驚きの声が上がっています。

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イタリアでは便器の横にビデが

 イタリア在住歴10年以上の川崎絵里子さん。歌手、日本語学校講師、YouTuberなどさまざまな顔を持ち、“日本よりイタリアで有名な日本人”として活躍しています。自身のSNSアカウントでは、日本人に向けてイタリアの情報を発信。今回は自身のXアカウント(@ErikoErikottero)で、イタリアの公衆トイレについて綴っています。(※「崎」はたつさき)

「こんなに狭い空間なら無理やりビデ置かないでもうちょっと広くトイレを利用したい」

 そんなコメントを添え、川崎さんはイタリアの公衆トイレの写真を投稿。四角い便器の横にもう一台、同じくらいのサイズの四角い洗面台のようなものが置いてあります。イタリアでは一般的のようですが、日本で見かけないスタイルです。

 便器の横にあったのはビデと呼ばれるもので、必要に応じてデリケートゾーンを洗浄するときに使われるそう。日本では温水洗浄便座の機能としてビデが備わっていますが、イタリアでは便座の横に併設されていることがあるようです。

 狭い空間の左側にトイレの便座、右側にビデ。便座とビデの間にはほとんど隙間がなく、用を足すのも難しそうです。使い慣れている人にとっても、あまり快適な空間とは言えないでしょう。

 リプライ(返信)には、「え、左のがトイレで、右ので尻洗うの!?」「トイレが四角いんですか!?」「斬新ですね四角いの 確かに場所取るから不要ですよね」といった驚きの声が。また、「イタリア人の習慣として、どうしてもビデは不可欠です」「ビデなしは、イタリア的にはだめです」などの声も寄せられています。

 日本にとっての当たり前が、ほかの国では通用しないこともあります。海外旅行をする際には、その国のトイレ事情も事前に把握しておきたいですね。

Hint-Pot編集部