ぜん息のため12日に急死した人気落語家・桂ざこばさん(享年76)の告別式が14日、大阪府吹田市の「公益社 千里会館」で執り行われた。同会館は、ざこばさんの師匠で2015年に他界した桂米朝さんの告別式と同じ斎場。親族中心の密葬だったが、関係者によると、米朝さんの長男の桂米団治、仕事先のフランスから帰国したばかりの桂南光、桂千朝や、桂塩鯛を始めとする弟子たちが参列したという。

 ざこばさんは、白装束ではなく、お気に入りだった茶色と黒のしま模様の着物を着て納棺された。

 戒名は「清導院楽心弘徳居士(せいどういん ぎょうしん こうとく こじ)」。「清」「導」は米朝さん(本名・中川清さん)に導かれたという意味が込められ、「楽」は、自身が席亭を務めた大阪・動物園前の寄席小屋「動楽亭」からの一文字。「弘」はざこばさんの本名(関口弘=せきぐち・ひろむ)だった。