◆米大リーグ レッドソックス―カブス(26日・米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 カブスのカウンセル監督が26日(日本時間27日)、敵地でのレッドソックス戦の前にメディアに対応。今永昇太投手(30)の適応能力の高さについて語った。

 メジャーで1球も投げたことのない多くの投手が味わう洗礼も、今永に限っては、問題になっていない。ここまで3勝0敗と、開幕からロケットスタート。日本から海を渡った多くの投手が公式球、ストライクゾーン、マウンドの硬さ、移動や日程など多くの違いに苦しむことが多い中、勢いに乗る新人左腕について、カウンセル監督は「まず第一に、彼はいい投手だということ」と前置きした上で、「自分がやるべきことをちゃんとやっている。彼の球種は、今、メジャーの打者に非常に効力を発揮しているようだ」と述べた。

 ここまで4試合で防御率はメジャー3位の0・84。四球の割合はメジャー2位の2・4%。四球/三振の比率もメジャー2位の10・50と安定感は抜群だ。被打率は1割7分5厘。特に、9三振を奪っている直球に関しては、被打率・115。10三振を奪っているスプリットについては、被打率・200と、持ち球の威力が十二分に発揮されている。

 その適応能力を支えているのは何なのか。カウンセル監督は、「彼は、非常に好奇心が強い。それに、心がとてもオープンだ。また、情報収集に優れている」と3つの資質を挙げた。積極的に新しいことを知ろうとする旺盛な好奇心。偏見なく、何でも受け入れようとする柔軟性。そして、質の高い情報にアクセスし、習得する情報収集能力。

 「つまり、彼は物事をよく見ているということだろう。それは、適応力に優れた人間が持つ要素だと思う」とカウンセル監督。新人左腕を頼もしく今季5度目の先発マウンドに送り出す。