◆ウエスタン・リーグ 広島―阪神(7日・由宇)

 広島の末包昇大外野手が、ウエスタンで今季23戦目にして待望の1号を放った。3点を追う5回2死無走者。阪神2番手の19歳右腕・茨城の初球フォークを捉えた。打球が中堅フェンスを軽々と越える一発で、長距離砲としての力を見せつけた。

 「良太さん(新井2軍打撃コーチ)から口酸っぱく『タイミングと振れるスイングの幅を大きくというのを意識して』と。それが今日うまくできた。うまくできれば、おのずとああいう結果が出るのかなと思う。それでホームランを打てたので良かったです」

 2年目の昨季は11本塁打で存在感を発揮していた27歳。1月下旬の自主トレ中に古傷でもあった左膝の内側半月板損傷で離脱。3月26日の2軍戦に実戦復帰したものの、この試合前まで打率2割ちょうど、長打も二塁打2本だけにとどまっていた。

 この日は初回2死二塁から左前適時打を放っており、4戦ぶり5度目のマルチ安打もマーク。高2軍監督は「(1軍に)推薦できます」と、昇格に向けてアピールの一発となった。深刻な得点力不足に陥っている1軍の戦力となるべく、さらに状態を上げていく。