J3で最下位に沈む岩手は8日、盛岡市内で会見を開き、GMを務めていた神野卓哉氏(53)が新監督に就任すると発表した。GM職は兼任し、中三川哲治監督(52)はヘッドコーチとしてサポートする。

 秋田豊社長(53)は監督交代の要因として「一番の問題は規律」と明言。「(中三川氏は)あまり厳しく言うタイプではないから、長くいると甘えが出てしまった。選手が好きなことを言い出してしまい、チームを同じ方向に向かわせられなかった」と説明した。

 チームは4月28日の福島戦でJ3ワースト記録を更新する0―9の大敗。3連敗で5戦勝ちなし(1分け4敗)と苦戦が続き、2勝3分け8敗の勝ち点9で最下位に沈んでいる。現役時代から豊富な経験を持つ神野新監督に関しては「厳しいことを言える人材。J3のサッカーも理解している」と巻き返しに期待を込めた。