◆米大リーグ ドジャース―マーリンズ(8日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が8日(日本時間9日・午前4時10分開始予定)、本拠地マーリンズ戦に「2番・DH」で先発出場する。デーゲームでは今季14試合で打率4割1分5厘、4本塁打。日中の一戦に期待がかかる。

 7日(同8日)の同戦では2打数無安打。自身7試合ぶりのノーヒットに終わり、キャリア初の4戦連発を逃したが、2四球で逆転勝ちに貢献した。1点を追う初回1死。四球を選んで自身7試合連続出塁とすると、マンシーの逆転満塁本塁打につながった。2回2死一塁では2打席連続の四球。無双状態の大谷に相手バッテリーは相当な警戒感を示していた。4回先頭では右直だったが、打球速度112・8マイル(約181・5キロ)。角度がついていたらホームランという強烈な打球だった。

 ただ、打撃好調なことに変わりはない。5日(同6日)の本拠地ブレーブス戦では4打数4安打3打点。初回無死一塁で2戦連発の9号先制2ランを放つと、8回先頭で移籍後初の1試合2発となる10号ソロ。中堅左へ飛距離464フィート(約141・4メートル)の当たりを放り込んだ。今季最長、自己3番目(逆方向では同最長)、ドジャースタジアム歴代3位の“特大弾”で4年連続2ケタ本塁打を達成した。6日(同7日)の同マーリンズでは2点を追う初回無死一塁でバックスクリーンに11号同点2ラン。前日から2打席連発、移籍後初の3戦連発となる一発で2年連続の本塁打王に向けて、両リーグ単独トップに立った。

 ここまで37試合で打率3割6分5厘、11本塁打、27打点、9盗塁。打率、本塁打、安打、二塁打、塁打、長打数、長打率、OPS、ISOで両リーグ9冠、32得点はベッツと並んでリーグ最多タイと驚がくの数字が並んでいる。ロバーツ監督は大谷の40発&40盗塁の可能性について聞かれ「時が経てばいずれ分かるだろう」とニヤリ。誰もが夢を抱いている。

 7日(同8日)の試合前には昨年9月の右肘手術後19度目のキャッチボールを行い、術後初めての“変化球”となるツーシームを5球前後投じた。今季は打者に専念しているが「投手・大谷」も順調にリハビリを進めている。二刀流復活も待ち遠しいが、今はバットでチームに尽くす。