大相撲夏場所(12日初日、東京・両国国技館)に向け、大関・豊昇龍(立浪)が東京・台東区にある立浪部屋で稽古を行った。相撲は取らず、幕下以下の力士に胸を出し、指導した。「稽古は今日まで。今は本当に動けているし、巡業からいい稽古が出来ている」と胸を張った。

 今週は部屋で出稽古に来た幕内・平戸海(境川)らと相撲をとったという。豊昇龍は「痛いところもないし、怖いことは何もない」と自信。初優勝した昨年名古屋場所後に大関昇進したが、その後賜杯には届かず。春場所は終盤まで優勝争い。新入幕の尊富士(伊勢ケ浜)に賜杯をさらわれ「悔しい。大関なので負けてはいけないし、燃えている」。大関昇進後初めての優勝については「あまり口に出したくない。でも応援してくれる人に借りを返したいね」と闘志を胸に秘めていた。