老衰のため5日に亡くなった元清水東高サッカー部監督の勝沢要さん(享年85)の葬儀・告別式が9日、静岡市内で営まれた。同高OBのJリーグ・野々村芳和チェアマン(52)、元日本代表のラモス瑠偉氏(67)ら約200人が参列。日本サッカー協会前会長で筑波大の後輩にあたる田嶋幸三氏(66)は「多くの素晴らしい選手、指導者を育ててくれた」と故人をしのんだ。

 82年度の全国高校選手権など4度全国制覇に導いた名将。親交があった元日本代表監督のハンス・オフト氏(76)からは「初めて接した紳士的な指導者だった」と弔電が届いた。また、教え子たちだけでなく、三浦知良(57)=ポルトガル2部オリベイレンセ=らサッカー界や、教育界などから会場に入りきらないほど花が届いた。葬儀後、ひつぎを乗せた霊きゅう車は21年間監督を務めた清水東高の近くを通り、斎場へ向かった。