日本ハムは10日、育成3年目の柳川大晟投手(20)と支配下契約を結んだと発表し、本拠地のエスコンフィールド北海道で会見を行った。最速157キロを誇る若き剛腕は背番号「95」のユニホームに袖を通し「チームの優勝に貢献できるように。将来はファイターズのエースを目指して頑張りたいです」と決意表明した。

 会見には新庄剛志監督(52)が同席。「まずは先発をさせてから、中継ぎに持って行って」と当面の起用法を口にし「最終的には抑えで12球団ナンバーワンになれる」と大きな期待を寄せた。サプライズで高級ネックレスもプレゼントし「187万円とお安くなっておりますが、似合う選手になってほしいと思います」とらしさ全開でエールを送った。

 さらに今後のプランも明かし「予定では26日の楽天戦で先発させたいと思ったんですけど、その後の交流戦一発目の甲子園(28日)、そこで投げさせても面白い。ちょっと考えていきたい。5万人の前で投げる姿を見てみたい」。それを聞いた柳川は「甲子園は行ったことがないので(投げたい)」とアンサーした。

 191センチの大型右腕は、九州国際大付(福岡)から21年育成ドラフト3位で入団。1年目こそ右肘手術の影響で出遅れたが、昨季は2軍で13試合に登板し防御率1・72、15回2/3で20奪三振をマークしていた。3月24日のイースタン・巨人戦(鎌ケ谷)で自己最速157キロを計測すると、4月25日の同DeNA戦ではハマの主砲・筒香に真っ向勝負を挑み、155キロで空振り三振も奪っていた。

 ◆柳川 大晟(やながわ・たいせい)2003年8月21日、大分県生まれ。20歳。川崎小2年から川崎ジャイアンツで野球を始め、中学では日出ボーイズに所属。九州国際大付(福岡)では1年秋からベンチ入りし、2年秋に背番号1。21年育成ドラフト3位で日本ハム入団。191センチ、92キロ。右投右打。