【乙部】米国系企業による檜山管内乙部町沖での浮体式洋上風力発電計画が、地域に波紋を広げている。洋上風力の「有望区域」として議論が先行する檜山沖を巡り、周辺自治体に「乙部町沖と合わせ、より大規模な開発を実現させる将来も視野に入れるべきだ」との声がくすぶっているからだ。今回浮上したのは現状の檜山沖とは別枠で、国有財産法上の許可でできる「空白海域」での計画で、国もこうしたケースに歯止めをかけたい考えだが、法令違反ではなく、地元に目立った反対論もない。乙部町は対応に苦慮しており、当面は許可権限を持つ道の判断が焦点となる。...