金沢市野町2丁目の神明宮で15日、藩政期から300年以上続く「あぶりもち神事」が3日間の日程で始まり、参拝者が厄よけや無病息災を願って餅を買い求めた。

 餅はおはらいに使う「御幣(ごへい)」の形を模して串に刺され、甘辛いみそだれをかけた食用と家に飾って厄よけとする「家守(いえまもり)」が用意された。

 加藤明代禰宜(ねぎ)は「能登半島地震で暗い日々が続くが、被災者や参拝者が少しでも前向きになれるようお祈りした」と話した。神事は毎年5月と10月に営まれている。

  ●加賀地方に乾燥注意報

 15日の石川県内は高気圧に覆われて晴れ、正午までの最高気温は加賀中津原27・4度、小松26・2度、輪島25・9度、白山河内25・0度と4カ所で夏日となった。空気の乾燥した状態が続き、金沢地方気象台は加賀地方に乾燥注意報を出した。

 気象台によると、16日から17日にかけ、大気の状態が非常に不安定になるとして、落雷や突風、強い雨に注意を呼び掛けている。