盛岡市中ノ橋通に7月11日にオープンする複合商業施設monaka。開店準備に追われる岩泉町の人気ジェラートショップに密着しました。

旧Nanak跡地に建設された複合商業施設monaka。

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7月11日のオープンに向けて、入居する41店舗の開店準備が急ピッチで進んでいました。
日本茶の専門店「繁田園」の入口にはこんな仕掛けが。

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(繁田園 繁田秀一社長)
「いいですか?見て下さいね。下、下、下」
「楽しいお店だね、良いお店だねと言ってくれれば」

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7月11日に開業する複合商業施設monaka。
1階には鮮魚、青果、精肉と総菜を集中レジでまとめて買い物できるスーパーを中心としたフードマルシェ。

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2階はイタリアンにフレンチ和食などの飲食店のほか、100円ショップや美容室などの暮らしとくつろぎのラウンジ。
3階は医療とフィットネス学習塾など健康と学びのフロアで、合わせて41のテナントがそろいます。

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monakaからおよそ90キロ離れた岩泉町乙茂の道の駅いわいずみ。
岩泉ヨーグルトなどを製造販売する、岩泉ホールディングスが経営するジェラートショップViTO.×IWAIZUMIは、岩泉町外では初めてとなる盛岡店をmonakaに出店します。

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盛岡市の玉山逸美さんは、盛岡店のスタッフとして新たに雇用されました。
ジェラートの盛り付け方の特訓を受けています。

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(玉山逸美さん)
「体で覚えることが肝心なので手首の使い方とかだんだん覚えたいです」

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盛岡市や岩手県宮古市など、町外からも多くの観光客などが訪れ、平日でも行列ができる人気店。
人気のジェラートを支える原点は岩泉町の広大な牧野にありました。

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岩泉町小本で3代続く山崎牧場は山崎敏さんと妻の幸子さん、敏さんの両親・隆さん、三枝子さんの家族4人経営で、乳牛36頭から搾った生乳は全量、岩泉ホールディングスに出荷しています。

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岩手の酪農発祥の地といわれる岩泉町では山崎さんのような家族経営の小規模酪農が多いのが特徴です。

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(江幡記者リポート)
「絞りたての牛乳を沸かしていただきました。ものすごく甘い。おいしい」

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実はこの時期、乳牛は暑さのため食欲が落ち搾る乳の量や質が落ちてしまうこともあるのですが・・・こちらの乳牛はすごい食欲です。

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秘密は与えている草にありました。
(江幡記者リポート)
「草とは思えない、とても甘酸っぱい、良い香りがします」
(山崎敏さん)
「これはすごいこだわりがあって、乳酸菌を添加して発酵させているので」

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山崎牧場では年間を通して自前の牧草を発酵させた粗飼料を与えていますが、夏場の餌には特に気を遣っています。
(山崎敏さん)
「これ最高級の草です。暑い時期に良い草を食べさせようと、去年の一番いい草を残しておいたんです」

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効率的ではなくても1頭1頭に丁寧に対応できる小規模酪農。
そうやって生産された生乳が人気のヨーグルトやジェラートを支え、その評判が生産者の励みにもつながっているのです。

6月28日、ViTO.×IWAIZUMI盛岡店のスタッフが初めて店内に入りました。

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厨房の動線を確認する盛岡店のスタッフオープンに向け、これから準備も大詰めです。
(玉山逸美さん)
「お客様が笑顔なっていただけるサービスをしたいと思います」
(岩泉ホールディングス 山下欽也社長)

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「おはようございます。大体、盛れるようになった?」

岩泉ホールディングスの山下欽也社長がスタッフを励ましにやってきました。
(山下欽也社長)
「みなさんが集っていただいて、ゆっくり時間を過ごしていただける場所にしたいのと、 岩泉から出てきたもので店の中で岩泉感を感じられる店を作っていきたいなと」

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41の出店事業者とスタッフ、そして原材料を支える生産者、さまざまな関係者の努力と夢を集めた新しい賑わいの拠点がまもなくオープンします。

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