先週(5月19日週)、ASRockから小型ベアボーン「DeskMini X600」が売り出された。価格は3万3000円弱となる(税込み、以下同様)。

●月末にはホワイトモデルも! 3.3万円で登場の「DeskMini X600」

 Socket AM5のCPUが組み込めて、2基のDDR5 SO-DIMMスロットと2基のM.2 PCIeスロット(うち1基はPCIe 5.0対応)、2基のSATA SSD用ポートと2.5インチベイを内蔵している。容積は約1.92Lとコンパクトで、外形寸法は2020年10月に登場した「DeskMini X300」と同じく、約80(幅)×155(奥行き)×155(高さ)mmとなる。

 各ショップで好調に売れている様子だ。入荷したTSUKUMO eX.は「Ryzen 8000Gシリーズと組み合わせて使える小型ベアボーンを待っていた人は多いですからね。4月にはグラフィックスカードも組み込める『DeskMeet X600』が登場していますが、APUの性能を求める層はやはりDeskMiniということになりますし」と話していた。

 DeskMini X600登場のタイミングに合わせて、オリオスペックはキングストンの32GBキット「DDR5-6400 CL38 SODIMM FURY Impact Black XMP 32GB(16GB×2)」を入荷したが、初回分はすぐに売り切れたという。現在は約2〜3週間の納期で注目を受け付けている。

 なお、ホワイトカラーの「DeskMini X600W」も5月末に登場する予定という。パソコンSHOPアークは「カラバリ待ちという人もいらっしゃいました。輪をかけて売れるかも」と期待していた。

●CPUブロックにもファン搭載の360mm水冷キットが登場

 簡易水冷キットは、Geometric Futureから複数の新製品が登場している。360mmラジエーターを採用した「Eskimo igloo 36」と、羽根をARGB LEDで光らせるバリエーションモデル「Eskimo igloo NEON 36」で、価格は共に2万6000円弱となる。

 どちらも羽根とシャシーにディンプル加工を施した120mmファンを3基採用しており、騒音を抑えて最大91.3cfmの風量を確保するという。CPUブロックにもファンを組み込んでおり、CPUやVRM回りの排熱を促す機能も備えている。

 入荷したオリオスペックは「CPUブロックにファンを組み込むために、ポンプはラジエーターからすぐのところに置いています。特殊なデザインですが、VRM回りを冷やしたい人には良い選択肢となりそうですね」と評価していた。

 なお同社からは、CPUブロックのファンを省いたARGB LEDモデル「Eskimo Junior 36」も同時期に登場している。価格は2万4000円弱だ。

●be quiet!のCPUクーラー「Dark Rock ELITE/PRO 5」が店頭に

 空冷のCPUクーラーは、be quiet!からサイドフロー型の2モデルが登場している。フロントとセンターに135mmファンを採用した「Dark Rock ELITE」と、センター135mmとフロント120mmのファンを組み合わせた「Dark Rock PRO 5」で、価格は順に2万円弱と1万7000円弱だ。

 Dark Rock ELITEはTDP 280Wまで、Dark Rock PRO 5はTDP 270WまでのCPUに対応するという。パソコンSHOPアークは「空冷で強力に冷やせるクーラーを探している人に注目されそうです」と話していた。

 同じタイミングで、同社からは120mmファン「PURE WINGS 3 120mm PWM」も売り出されている。ブレードの角度やフレーム形状を見直して性能を改善したモデルで、価格は2000円弱だ。

●玄人志向からUSB4接続のM.2 SSDケースが売り出される

 その他にアイテムでは、USB4接続のM.2 SSD外付けケースのラインアップが急速に充実している。先週は玄人志向から「GWM.2AM-U4CC」が1万3000円弱で登場した。

 M.2 NVMe SSDを組み込んで、USB4接続により理論値で最大40Gbpsの転送ができる。ボディーはアルミ製で、シリコン製の保護カバーや熱伝導シート、組み立て用のドライバーなども付属する。

 入荷したTSUKUMO eX.は「USB4接続のM.2 SSDケースはAOTECHの『AOK-M2NVME-USB4』(1万1500円前後)が、3月に登場したときに話題になりました。そこからちょっと落ち着いた感があるので、選択肢が増えたことでまた盛り上がってくれたらいいですね」と話していた。