ルーキーたちも活躍

 関東インカレは1年生の活躍も話題になった。男子1部は10000mで玉目陸(順大)が自己新の28分13秒67で8位入賞。「3000mまでは力を使わず、5000m近くで日本人トップが見える位置に上がり、後半は粘る走りを想定していました。会心のレースになったかなと思います」と充実の表情を見せた。

 1500mは立迫大徳が5位(3分47秒34=自己新)、吉倉ナヤブ直希が7位(3分48秒11)と早大コンビが活躍。5000mでは松井海斗(東洋大)が自己新の13分51秒77で5位、岡田開成(中大)も自己ベストの13分53秒32で6位に入っている。

「1年生トップは目標にしていました。駅伝はどこの区間を走っても活躍できるような選手になりたいです」(松井)

「松井に負けましたが、入賞できたのは良かった。駅伝は主要区間を走れるように頑張りたい。箱根予選会は狙えるなら日本人トップを目指したい」(岡田)

 男子2部は5000mに出場した黄金ルーキーに注目が集まった。世代ナンバー1の折田壮太(青学大)は予選を悠々と通過したが、他選手と接触した影響で軽度の故障を発生。大事をとって決勝は棄権した。決勝の舞台で粘りの走りを見せたのが桑田駿介(駒大)だ。5位でフィニッシュして、大幅ベストの13分49秒69をマークした。

「折田君と走りたかったんですけど、入賞は自信になりました。2本連続の自己ベストもうれしかったですね。強い先輩たちに近づくためにも、5000mは13分30秒台、10000mは27分台が目標です。三大駅伝はぜんぶ狙っていきたい。箱根はできれば往路で勝負したいです」(桑田)

 学生ランナーたちの次なる戦いは6月23日の全日本大学駅伝関東学推薦校選考会だ。そしてパリ五輪選考会となる日本選手権(6月27〜30日)には関東インカレに姿を見せなかったエースたちも参戦する。

(酒井 政人)