JR新前橋駅近くのビジネスホテル、新前橋ステーションホテル(群馬県前橋市)が、前橋地裁から破産開始決定を受けたことが15日、分かった。帝国データバンク群馬支店によると、負債総額は約6500万円。

 同社は1985年に設立。ホテルは5階建てで客室45室を設けていた他、居酒屋を経営し2002年ごろの売上高は約1億7500万円を計上した。しかし同業者間の競争が激化し、施設の老朽化もあり業績が低迷していた。

 コロナ禍の影響でホテル、居酒屋ともに集客が激減し、22年8月期の売上高は約4800万円に落ち込んだ。赤字が慢性化する中、23年8月に空調設備が故障し、老朽化した施設の修繕費や空調設備の修理費などの資金手当ができず、同年8月末に事業を停止していた。