【今日のにゃんこタイム〜○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.142】
いなくなって初めて、当たり前のようにそばにいてくれた家族の大切さに気づくことはあるもの。タイショーさんのパパさんは、まさにそんな経験をした猫飼いさんです。
愛猫のタイショーくんは、何にでも興味津々のやんちゃさん。
家族は関わり方に悩んだこともありましたが、ある日を境にタイショーくんとの関係が大きく変わりました。
息子さんの友人から保護した子猫を託されて
出会いは、2016年のこと。飼い主さんは10歳の先住猫3匹と暮らしていました。7月初旬、ひとりで留守番をしていた息子さんは突然、友人から子猫を保護したことを聞かされました。その子こそが、タイショーくんです。
6年前のタイショーくんがウチに来た日 pic.twitter.com/HHWhfX4661
— 保護猫タイショーくん (@noranecotaisho) October 23, 2022
友人は、道でカラスと闘っていた生後1ヶ月ほどのタイショーくんを保護。息子さんはなかば強引に、小さな命を託されました。
帰宅した飼い主さんは、思わぬ事態に仰天。しかし、小さな命を見捨てることなどできず、愛猫として迎え入れることにしました。
幸いにもタイショーくんは怪我などしておらず、健康体。食欲旺盛で、トイレもすぐに覚えてくれました。
やんちゃすぎるがゆえに問題も……
![タイショーくん](https://joshi-spa.jp/wp-content/uploads/2024/05/20240515taisho02-380x507.jpg)
![先住猫のハンちゃん](https://joshi-spa.jp/wp-content/uploads/2024/05/20240515taisho03-381x507.jpg)
一瞬の隙をついて脱走!
![タイショーくん](https://joshi-spa.jp/wp-content/uploads/2024/05/20240515taisho04-585x439.jpg)
その様子を見て、飼い主さんは初めてタイショーくんも我慢していたのだと気づいたそう。
そこで、タイショーくんを探しに家の裏にある林に行ったり、窓を開けて名前を呼んだりと、できることをしながら帰宅を願いました。
脱走から3日後……
![タイショーくん](https://joshi-spa.jp/wp-content/uploads/2024/05/20240515taisho05-585x383.jpg)
「本当は帰ってきてくれて、とても嬉しいのに、家族全員『あっ、帰ってきたの? 外は寒かったでしょ、ご飯食べる?』『お腹すいた?』みたいに、なぜか普通を装っていました(笑)」
このハプニングを経て、飼い主さん宅には大きな変化が。我が家に帰ることを選んだ健気な想いを受け止め、家族みんながタイショーくんをかわいがるようになったのです。
タイショーくんにも変化が……
![タイショーくん](https://joshi-spa.jp/wp-content/uploads/2024/05/20240515taisho06-585x439.jpg)
「話しかけると、ゆっくりまばたきしながら『にゃにゃにゃっ』と返事をするようになりました」
脱走事件を経て深まった“家族の絆”
![適度な距離を保ってくつろぐ、オジサン(左)](https://joshi-spa.jp/wp-content/uploads/2024/05/20240515taisho07-445x507.jpg)
「オジサンはタイショーに何かと優しくて、ちょっかいをかけられたり、ご飯を横取りされたりしても好き放題にさせています」
なかなかタイミングよく撮影できないけれど、顔と同じ白黒模様がある上あご(口の中)もかわいい。そして、呼び鈴が鳴ると、必ず玄関までダッシュする姿が面白い。誰かを待っているのか、それとも脱走を企んでいるのか……。
![タイショーくん](https://joshi-spa.jp/wp-content/uploads/2024/05/20240515taisho08-585x460.jpg)
「毎晩、晩酌のお供をしてくれます。刺身や焼き魚が欲しいだけだとは思うのですが(笑)」
ハプニングを経て、ゆっくりと家族に溶け込んだタイショーくん。そのニャン生にこれからも多くの笑顔が溢れますように。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291