サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されているMotoGP第3戦アメリカズGP。4月14日に行なわれた予選の結果、アプリリアのマーベリック・ビニャーレスがポールポジションを獲得した。

 初日プラクティスのタイムで決められるアメリカズGPの予選Q1とQ2の振り分けの結果、ホンダとヤマハの日本メーカー勢は全員がQ1からのスタートに。一方でアメリカズGP計7勝を誇るマルク・マルケス(グレシーニ)は、ドゥカティのマシンでもしっかりとQ2へ直接進出を決めた。

 予選は気温23度、路面温度は32度のコンディションで開始。アタックへライダー達が入っていくが、序盤にブラッド・ビンダー(KTM)が序盤に転倒を喫した。ビンダーは自力でピットへと戻って後半のアタックにかけることになった。

 Q2進出となる上位2枠の争いは、チームの母国戦に臨んでいるミゲル・オリベイラ(トラックハウス)が2分1秒844で暫定トップタイムを記録。アレックス・マルケス(グレシーニ)が僅差で2番手に続いた。

 Q1後半のアタックではアレックス・マルケス、リンス、ジャック・ミラー(KTM)らが特に速いペースを示し、その中でもミラーが暫定トップを更新する2分1秒541をマーク。アレックス・マルケスが0.012秒及ばず2番手となった。

 そしてこれ以上のタイム更新はなく、ミラーとアレックス・マルケスのふたりがQ2へ駒を進めた。

 日本メーカーは結局ヤマハ、ホンダ共に予選Q1で全員敗退という結果に終わった。またQ1最後のアタック後にファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がターン1で転倒する場面があったが、ライダーは無事だった。日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は、11番手タイムで予選Q1を終えた。

 予選Q2で注目を集めたのはCOTAで無類の強さを発揮してきたマルク・マルケスだ。彼はQ2が始まると、ホルヘ・マルティン(プラマック)の後ろに位置どって追走する戦略をとった。ただそのマルティンがターン11で転倒してしまい、マルク・マルケスの目論見は図らずも潰えることになった。

 しかしマルク・マルケスは順調にアタックを終え、暫定トップとなる2分1秒243を記録したマーベリック・ビニャーレスから0.023秒差の2番手につけることに成功した。

 序盤に転倒してしまったマルティンだが、彼はピットに戻ることなくアタックを再開。ここで好ペースを発揮していたものの、彼はターン18で再び転倒してしまった。幸いライダーには大きな問題はなく、急いでピットに戻りQ2後半のアタックへ参加する事ができた。

 Q2残り3分、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が転倒。一方でチームメイトのビニャーレスは快調に飛ばし、2分0秒864まで自己ベストを更新。COTAのレコードタイムがついに2分0秒台へ入った瞬間だった。

 アタックに向かうライダー達はこのビニャーレスのレコードを更新することを狙っていくが、それを超えられないまま。ペドロ・アコスタ(GASGAS)がアタックを上手くまとめ上げたものの、それでも約0.3秒差の2番手に留まった。

 結局ラストアタックでもトップタイムは更新されず、Q2が終了。レコードタイムを0.5秒近く更新したビニャーレスがポールポジションを獲得した。2番手はMotoGPクラスで初のフロントロウを獲得したアコスタ、そして3番手がマルク・マルケスとなった。

 なおQ2で2度転倒したマルティンは、最終的に2分1秒511の6番手タイムで予選を終えた。