F1第5戦中国GPのスプリント予選で19番手に沈むなど、苦戦しているRBの角田裕毅。翌日に行なわれた決勝レース用の予選でも、同じく19番手という結果に終わり「奇妙だ」と語った。

 今季は開幕戦で予選11番手、第2戦以降は3戦連続でQ3に進出(トップ10入り)するなど、予選で高い安定感を見せていた角田。しかし今季初のスプリントフォーマット開催となった中国GPでは初日からつまずき、金曜午後のスプリント予選で19番手に。セッション後の角田も「何が起きているのかわからない。ここまで苦しんだことはなかった」と困惑気味であった。

 そして土曜日午前のスプリントを16位で終えた角田は、午後の予選に臨んだ。しかしQ1で記録したタイム1分35秒746はQ2進出ラインにはコンマ3秒ほど届かず、19番手に終わった。

 予選を終えた直後、無線でチームに「間違いなく何かが起きている」と言った角田は、予選後のインタビューでも「クルマに何かが起こっているのだと思います」と話した。というのも、彼には予選に向けたセットアップ変更はうまくいったという感触があり、19番手に沈んでしまうほどの悪いフィーリングがなかったというのだ。

「普通であればQ1で落ちるようなラップではありませんでした」と角田は言う。

「この予選に向けてはかなり自信を持っていましたし、少なくともセットアップでは良い妥協案が見つかっていましたが、結局うまくいきませんでした」

「予選では全てをまとめることができなかったんです。50%くらいは僕のせいかもしれませんが、少なくとも今回のラップには納得感もありました。ただ週末を通してリヤに苦戦した結果、前進することができなかったですね」

 スプリント予選からスプリントレースに向けて、そしてそこから予選に向けても、多くのセットアップ変更をしたという角田。Q1の最初のアタックラップではDRSが開かないトラブルにも見舞われたが、2回目のアタックではDRSも機能しており「フィーリングも良く、グリップも安定していた」という。だからこそ角田はこの状況を「奇妙」だと語る。

「チームが色んなものをチェックしてくれてありがたかったのですが、結局僕たちは問題がどこから来るものなのかを特定することができませんでした。18番手のタイムからもコンマ2秒離れていて、これはかなり大きいです。解決しないといけません」