今春センバツで初優勝を果たした健大高崎(群馬)が26日、横浜市内で横浜隼人(神奈川)と練習試合を行った。7−4で健大高崎が勝利した。

センバツで優勝投手となった佐藤龍月投手(2年)が約2カ月ぶりの先発マウンドに立ち、6回2失点にまとめた。センバツでは左手中指を負傷し、大会後はしばらくノースローを続けていた。「先発も甲子園の(準々決勝)山梨学院戦以来ですね」ときれいなマウンドを懐かしみながら「立ち上がりはあまり良くなかったので反省点です」と、初回の2失点を振り返った。

今はセンバツ終了から夏の群馬大会開幕までの、ほぼ中間地点にあたる。負傷の影響について「まだ完全には戻っていないんですけど、ある程度はいい感覚で投げられています」と現状を説明。この日も最速143キロをマークしたキレある直球やスライダーで、相手打線を空振りを奪うシーンも多かった。今後は完投も視野に入れ、練習試合をこなしていくことになる。

2年春に全国優勝したものの「甲子園でも反省点というか課題が見つかったので」とまだまだ満足はしていない。

「あと3回、くらいの甲子園で改善していきたいなと思います」

あと3回、くらい…。恐縮、遠慮の表情を見せながらもハッキリと宣言した。【金子真仁】