スーパーGTに唯一の日本人女性ドライバーとして参戦している小山美姫が、ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアに参戦することが明らかとなった。

 今季はR'Qs MOTOR SPORTSの第4ドライバーとして、複数レースに出走する予定の小山。しかし今週末の第2戦に向けては開催地の富士スピードウェイに姿を見せておらず、マレーシアのセパン・サーキットにいることを本人がSNSで明らかにしていた。これはランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアの開幕ラウンドに参戦するためだったのだ。

 ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアはランボルギーニ・ウラカン GT3によるワンメイクレース。アジアに限らず、ヨーロッパ、北米と各地でシリーズ戦が開催されている。

 参戦チームはアイアン・リンクス。同チームは“アイアン・デイムス”のプロジェクトを通して女性ドライバーを積極的に起用するなど、女性ドライバーの支援に積極的なチームだ。そして小山はプロクラスの32号車をチャールズ・レオンと共にドライブすることになる。セオドールレーシングとのコラボにより、マシンカラーは赤となるようだ。

 小山は以前motorsport.comのインタビューの中で、当面の目標であるGT300チャンピオンに近付くためにも、ツーリングカーカテゴリーの幅を広げたいとして、今季はスーパーGT以外にも参戦予定のカテゴリーがあると明かしていた。それがランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアだったということのようだ。アイアン・リンクスはWEC(世界耐久選手権)をはじめとする世界中のレースカテゴリーに参戦するチームであり、ここで活躍すればさらなるチャンスが開ける可能性もあるかもしれない。