カヌレ――流行りのオシャレな洋菓子である。ふわりと香る洋酒の香りがなんとも大人な雰囲気だ。

しかし、広島県ではそんなカヌレにかなり奇抜なアレンジを加えていることをご存じだろうか。

「広島カヌレじゃけん」(カスターニャのプレスリリースより)

こちらは、カヌレ専門店「立町カヌレ」(運営会社:カスターニャ、本社:広島県広島市)で2024年4月6日から販売されている「広島カヌレじゃけん」(4個セットで税込1200円)。5月17日、販売継続が決定したと発表された。

一見、オシャレなカヌレであるが......フレーバーのラインアップを知れば、仰天すること間違いなし。

左上の真っ赤なトッピングが乗っているのは、「チーズカヌレ」。サゴタニ牧場(広島市)のさけるチーズと牛乳を使用し、ドライトマトを乗せた一品だ。

右上の黄色いやつは「大長みかんカヌレ」。その名の通り、広島のブランドみかん「大長みかん」のフレーバー。その下にあるピンク色は、ふりかけ「ゆかり」でお馴染み三島食品の赤しそを使った「赤ジソカヌレ」である。

そして......最後に残った左下。ササッとホワイトチョコレートがかかっているように見えるのは、なんと、「お好み焼きカヌレ」である!

......お好み焼カヌレって、なにごと!?

お好みソースとマヨネーズを...!?

カスターニャのプレスリリースによると、「広島カヌレじゃけん」は、広島の民放4局(中国放送・広島テレビ・広島ホームテレビ・テレビ新広島)の共同プロジェクト「広島4局対抗 ミヤゲキングダム」の中で、広島ホームテレビとタッグを組んで誕生した"広島を存分に味わえるカヌレ"。広島東洋カープのOBとSTU48のメンバーが考案し、広島が誇る4つの食材を使っている。

「お好み焼きカヌレ」は元広島東洋カープ・安部友裕さん考案

問題の「お好み焼きカヌレ」は安部友裕さんが考案したもので、使われているのはもちろん、オタフクソースの「お好みソース」。 真ん中にお好みソースのジュレがのっかっていて、さらにその上からマヨネーズを混ぜたチョコをトッピング。仕上げに青のりと鰹節をかけているという。

手前がお好み焼きカヌレ

また、「広島4局対抗 ミヤゲキングダム」の公式インスタグラムの投稿には、「生地にマヨネーズと、かつおだしを加え、ソースも混ぜることで生地からお好み焼き風に」とも記載されていた。

トッピングだけでなく、生地からお好み焼き風なのである。

どんな味なんだ......。「チョコとお好み焼きって合うの?!と思う方! 心配入りません!なんとすごく美味しいんです!」とも投稿にも書かれているが、全然想像できない!

まあ、カヌレもお好み焼きも、もとは(超大まかに言えば)小麦粉と卵。そう考えればほぼ同じだし、"お好み焼きの新形態"とも言えるかも。......言えるか!?

とにもかくにも、味が気になりすぎる一品は立町カヌレ本店(広島市中区立町)、立町カヌレ+(広島駅ekie KITCHEN内)で購入可能。どちらの店でも1日10セットずつの限定販売だ。