行方不明になっていた高齢男性を発見したとして、兵庫県警飾磨署は、県警鑑識課の警察犬「グライフ・オブ・ハウス・サン・ボア号」(シェパード、雄、9歳)を表彰した。

 同署によると、認知症がある男性(86)が、3月31日午前2時ごろ、自宅を出て居場所が分からなくなった。親族らで数時間探したが見つからず、同署に届け出た。

 出動依頼を受けたグライフ号は、靴に残ったにおいを頼りに捜索を開始。15分ほどで自宅から南西に約500メートル離れた路上で道に迷っていた男性を発見した。男性にけがはなかった。

 4月17日に開かれた表彰式では、同署の小丸剛署長からごほうびのジャーキーを贈られたグライフ号。一緒に任務に当たった鑑識課の佐貫智幸警部補は「ベテランらしい落ち着きぶりで、すぐに発見できた」とたたえた。(成 将希)