局地的な豪雨、さらには災害につながるおそれがある「線状降水帯」の発生予測について、気象庁は5月28日から新しい発表方法を始めます。

長崎地方気象台 林田 克也 防災気象官
「みなさまに府県単位でお伝えすることによって我がごと感。自分の身のまわりでも
すでにこういうことが起きているということを身の安全を守るために知ってもらう効果を狙っている」

線状降水帯の予測の新しい発表方法について話すのは、長崎地方気象台の林田防災気象官です。

発達した積乱雲が次々と発生し、同じ場所に帯状に連なる「線状降水帯」。

局地的な豪雨をもたらし、道路の冠水や土砂崩れなどの災害にもつながってきました。

気象庁は、これまで「九州北部」や「東海」など全国を11の地区に分けて発生予測を発表していました。

5月28日からは地区をさらに細かくし、59の地区に分けて予測を発表します。

県内ではこれまで「九州北部」だったものが「長崎県」として発表されます。

今回の見直しは、予測の精度の高まりを受けたものです。

的中率について気象庁は、これまでと同じ25パーセントを維持できるとしています。

予測できなかった「見逃し」は「3回のうち2回」から「2回のうち1回程度」まで減るとしています。

長崎地方気象台は、6月から7月にかけて平年並みか、平年より多い降水量が予想されるとしています。

また、気温が高くなるため早めの熱中症対策を呼びかけています。