南島原市で5月14日に発生した地すべりについて、24日、市が地域住民を対象とした説明会を実施しました。

南島原市で開かれた説明会には、松本政博市長をはじめ市や県の担当者が出席しました。

松本政博市長
「(地すべり場所の)下の方にお住まいの方におかれましては大変な状況、大変な思いをしていると感じる」

南島原市では14日南有馬町から口之津町にまたがり幅100メートル、長さ200メートルの地すべりが発生し、現在口之津町の2世帯5人に「高齢者等避難」が発令されています。

周辺では3年前の大雨でも地すべりが起きていました。

説明会は2つの町の住民を対象に行われ、約50人が地すべりの現状やこれまでの対応について聞きました。

今回の地すべりを受け、県は住宅が複数ある下流付近に土石流の発生を検知するセンサーや監視カメラのほか、発生エリアに地表面の動きの変化を調べる計測器を取り付けたということです。

そして、これから梅雨に入ると被害が拡大する恐れもあるとして、市の防災課は今後も警戒を続けるよう呼びかけました。

南島原市総務部防災課 永川賢一課長
「ここは絶対大丈夫という考えは捨てて下さい。最悪のケースを考えて早めの避難を意識してほしい」

地域住民
「自分たちがどんな対応したらいいのか少しずつでも(行政から)情報を出してもらってお互いにやっていくしかない」
「大丈夫だろう。今度はしっかりやってくれると思っている」

県は引き続き専門家による地質調査で、今回の地すべりの原因などを調べるととともに、警報装置の試運転を行うなど人的被害の防止を図ることにしています