3DオートモーティブコンセプトアーティストAVANTEE DESIGNは、最新型「プリウス」をベースに迫力のカスタマイズを施したレンダリング(イメージCG)を公開しています。まだ見ぬ「GRプリウス」を思わせるCGの実現性について考えます。

めちゃワイド! 迫力あり過ぎな「GRプリウス」に注目集まる!

 2023年1月に発売された、通算5代目となるトヨタ「プリウス」は、スタイリッシュかつスポーティなデザインへと大変身を遂げたことで販売も絶好調に推移しています。
 
 この最新型プリウスをベースに「GRプリウス」を思わせる独自のカスタマイズを施したレンダリング(イメージCG)が、イギリスの3Dオートモーティブコンセプトアーティストによって公開されています。実現性はあるのでしょうか。

 イギリスの3DオートモーティブコンセプトアーティストであるAVANTEE DESIGNが制作したのは、プリウスをベースに「GRカローラ」のデザイン要素を織り交ぜたレンダリングです。

 レモンイエローの鮮やかなボディカラーに塗装されたプリウスには、ボディ全体に様々なエアロパーツやリアウイング、そして大径ホイールと極端なローダウンなどが施され、まったくのベツモノへと変身しています。

 フロント周りのデザインは、GRカローラのフロントグリルに似た、左右部分が角型の大型エアインテークが設けられています。

 ブラックのリップスポイラーも装着されており、フロント周りの車高は極端に低められているように見えます。またボンネット中央には、エンジン廃熱用のスリットが確認できます。

 またワイドフェンダー化によって、フロントバンパーサイドからフロントタイヤの前側へと通じる空気の導入口がはっきりと確認できます。

 これは「エアカーテン」とよばれる空力技術で、フロントタイヤ周りの気流を整えて燃費性能と、冷却効果を改善させることが狙いです。

 ボディサイドから見ると、車高が極端にローダウンされていることが分かります。前後のタイヤは19インチもしくは20インチに到達する程に大径化されており、タイヤ上端はフェンダー内へ隠れるほどに、車高が下げられています。

 なお前後のフェンダーは拡幅されていますが、ドア形状やルーフのラインは、オリジナルのプリウスのままです。

 リア周りには、リアテールランプが翼端板まで繋がった、大型のリアウイングが確認できます。中央が湾曲した水平ウイングは、エアロダイナミクスが考慮された形状なのでしょう。

 マフラーエンドも1本出しから2本出しへと変更、リアトランク中央には、「GR」のロゴマークも確認ができます。

 ワイドタイヤを収めるため、リアフェンダーは大きく拡幅されており、リアから見たスタイルは、あたかもレーシングマシンのような迫力があります。

 ところどころのデザインにはGRカローラの雰囲気を感じますが、プリウスをベースとしたGRプリウスが誕生したら、こうした姿になる可能性もありうるように思います。

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 3Dオートモーティブコンセプトアーティストが創り上げたGRプリウス以外にも、実はトヨタ自身が製作した“公式”GRプリウスのようなカスタムモデルを発表していました。

 それは2023年6月、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)が公開したプリウスベースのカスタムコンセプトカー「Prius 24h Le Mans Centennial GR Edition」(以下、プリウスGRエディション)です。

 プリウス最新モデルをベースに、100周年を迎えたル・マン24時間レースへの感謝を込めて、「100周年記念モデル」として公開されたものです。

 市販されるといったウワサは聞こえてきませんが、人気モデルのプリウスだけに、近い将来、派生のスペシャルモデルとしてGR版が追加されるのではと、筆者(くるまのニュースライター 河馬 兎)は期待しています。