マツダは2024年5月23日、軽トラック「スクラムトラック」の改良モデルを発売しました。

装備充実化&安全性能を向上

 マツダは2024年5月23日、軽トラック「スクラムトラック」を改良し、同日より発売しました。

 スクラムは従来の「ポーター」シリーズに代わる軽商用車で、このうち軽トラックのスクラムトラックは1989年に登場しました。

 初代からスズキ「キャリイ」のOEMモデルとして展開され、キャリイのモデルチェンジに合わせて進化を重ねてきました。

 現行型は4代目で2013年に発売。14年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、小回り性能の向上やクラストップの荷台フロア長を実現するなど利便性を高めたほか、新エンジンの採用や車体軽量化を図り、燃費の向上も図っています。

 先進運転支援システムでは「デュアルカメラブレーキサポート」をはじめ、車線逸脱警報や誤発進抑制機能などを設定。

 パワートレインは全車660ccの3気筒自然吸気エンジンを搭載し、トランスミッションは4速ATもしくは5速MTを組み合わせます。

 駆動方式はFRと2タイプのパートタイム式4WDを用意し、高機能版の高低速2段切替え式ではリアデフロックを、ベーシックなボタン切替式「ドライブセレクト4×4」では「ブレーキLSDトラクションコントロール」を装備し、悪路での走破性能を確保しました。

 ラインナップは、ベーシックな「KC」、バックブザーやメンバーガード、強化サスペンションなどを装備した実用向けの「KC農繁」、先進機能やメッキドアハンドル、カーペットなどを装備する「KX」の3タイプを設定しています。

 今回の改良では、電波式キーレスエントリーやパワードアロック、パワーウインドーといった快適装備を全タイプで標準装備化し、機能性を高めています。

 また、後退時の誤発進抑制機能に「ブレーキ制御機能」を追加して安全性能を向上したほか、5速MT車にアイドリングストップシステムを搭載し、燃費性能の向上も図っています。

 さらにKXではLEDヘッドランプ、電動格納リモコン式カラードドアミラーを標準装備し、質感と装備の充実化が図られました。

 新スクラムトラック 改良モデルの価格(消費税込)は106万3700円から153万6700円です。