財務省の神田真人財務官は7日、足元の円安動向について「為替相場がファンダメンタルズ(基礎的条件)を逸脱し過度な変動がある場合には適切な対応を取る」と述べ、改めてけん制した。為替相場は安定的に推移すべきだとし「投機などによって無秩序な動きがある場合には対応しないといけない」とも語った。

 財務省内で記者団の取材に応じた。4月29日と5月2日に政府・日銀がドル売り円買い介入したとの観測が出ていることについては、コメントを避けた。

 その上で、2022年9月の為替介入実施時にはすぐに公表したことを問われ「(約24年ぶりの円買い介入で)皆、何がどうなっているんだという状況だった」と強調した。